北海道のプルーン
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
北海道の旬な「食財」情報をお届けするフードプランナー森平 和歌子です。
本日はプルーン(西洋すもも)のご紹介です。本州出身の私は、北海道に住むようになって驚いたのは生プルーンが食べられることでした。それまでは輸入されたドライプルーンしか食べたことがありませんでしたので、生プルーンの美味しさに感動!
実は北海道はプルーンの生産地としては全国2位を誇ります。(全国1位は長野県)
道内の主な産地は余市町・仁木町・増毛町・七飯町などで栽培されています。プルーンと言ってもその品種は沢山あり、道内で栽培されている品種だけでも約10品種以上。品種によって、大きさ・食味・香り・糖度・酸度などが違い、ご自分のお好みを探してみて下さい。年々温暖化の影響もあり、早い品種だと8月中旬頃から出荷が始まり、10月下旬頃に終了となります。
今回は余市町の農園「エルカンポたなか」さんをご紹介致します。
傾斜した土地にサクランボ・プルーン・梨が約200本植えられています。傾斜地で栽培される果樹は日当たりと水はけが良いので、糖度が上がりやすい傾向にあります。
1玉が約100g前後もある大きな品種パープルアイやキングボスもあります。美味しさを追求して、出来るだけ完熟に近い状態で収穫されるのがこだわりです。
農園には直売所も併設されていますので、そこで購入も可能です。プルーンだけではなく、初夏にはサクランボも登場しますのでお楽しみに!(今季2021年の営業は終了しましたが、来年サクランボの時期から再開予定。)
見分け方
果実の表面に白い粉状ブルームと呼ばれるものがついているものが鮮度の証。ブルームは果実の中に含まれる脂質の成分が果皮に出てきた天然物質。果実につく病気から守ったり、果実の水分の蒸発を防いだりしてくれる役割がありますので、購入する際の目安にしてみて下さい。
収穫したばかりの果実は、品種にもよりますが酸が強めのものもありますので、数日追熟させると食べやすくなります。品種によっては果皮にシワがよるくらいが、甘みが強くなり美味しく感じることができます。
道産プルーンの商品
今季最後の生プルーンが、新千歳空港HOKKAIDO FRUITS耕人舎さんで販売中です。エルカンポたなか産のマジョリースや、増毛町の佐藤健一果樹園産のサンプルーン。
余市町・仁木町のプルーンで作られた、貴重な国産ドライプルーン。
札幌にある素材にこだわって作られたスイーツを展開しているケイク・デ・ボアさんでは、森オーナーシェフ自ら産地に足を運んで吟味したプルーンの焼菓子がお楽しみいただけます。
パープルアイを贅沢に自家製ドライにされたファーブルトン。(ケイク・デ・ボア公式Instagramより
札幌の小別沢にあるフレンチレストランAGRISCAPEさんでは、プルーンと赤ワインを使ったジュースをコース料理と共にお楽しみいただくことが出来ます。
美容と健康に!
プルーンは鉄分や食物繊維が豊富なのは有名ですが、それ以外にも各種ビタミン・葉酸・カリウム・マグネシウム等々、美容と健康に効果が期待できる栄養素を沢山含んでいます。また、昨今の健康志向に伴い、バターや砂糖の代わりにプルーンピューレを使うのもオススメです。フードプロセッサー等で半液体状にして、油脂の代わりに使うことで、カロリーを抑えることができます。
(作り方などご興味のある方は、カリフォルニアプルーン協会のホームページをご覧下さい。
https://www.prune.jp/prunepuree)
最近は自宅でドライフルーツを作られる方も増えてきていますので、お料理やスイーツ、ドリンク等々、是非作ってみて下さい。
【お問合せ先】
<エルカンポたなか>
場 所:〒046-0023北海道余市郡余市町梅川町1406-1
TEL&FAX 0135-22-2012
【プルーン商品 購入可能店舗】※入荷状況による為、要事前問合せ。
<HOKKAIDO FRUITS耕人舎>
場 所:〒066-0012 千歳市美々新千歳空港 国内線旅客ターミナルビル2F
電 話:0123-29-3777
公式Instagram: https://www.instagram.com/hokkaidokonosha.official/
<ケイク・デ・ボア>
場 所:〒062-0023 北海道札幌市豊平区月寒西3条10-1-16
電 話:011-855-5078
ホームページ:https://www.cakesdesbois.com/
<restaurant AGRISCAPE>
電 話:011-676-8445
ホームページ:http://www.agriscape.jp/