2021年10月に始まった仁木町とNIKI Hills Wineryによる共同事業「仁木町子ども体験塾 特別講座」の最後の体験行事が2022年1月26日に行われました。
ここで生まれ育つ子どもたちの「生きる力」と「ふるさと仁木」への愛着を醸成していこうという取り組みです。
10月には「収穫体験」、11月には「醸造体験」が行われていました。
※参照記事:sodane「2021年11月7日「ブドウの実で一番美味しいところはどこ?仁木町の子供たちが体験し、学ぶ。地元ワインの収穫と醸造」
https://sodane.hokkaido.jp/column/202111071600001525.html
そして今回は「最終講座」です。NIKI Hills総支配人の舟津さん、ソムリエの有馬さんを講師に、ラベル貼り体験と醸造所の見学が行われました。
今回、子どもたちは醸造所の見学が初めてだったこともあり、機械の値段について質問が出たり、発酵途中のタンクから二酸化炭素が出ていく様子などに興味を持っているようでした。
値段の質問があった「瓶詰め機」
上部の透明部分(エアロック)から二酸化炭素が排出される
別に設けられた質疑応答の時間にも質問があがりました。
「なぜ(ワインの)瓶の底は凹んでいるのですか?」
※(答え)中の出っ張りの周りに沈殿した澱が集まりやすくなるようにできています。
これがあることによってワインを注ぐときも澱が舞い上がりにくくなります。
「なぜキャップシールをするのですか?」
※(答え)ワインが酸素に触れないようにする為です。
コルクをすることで、ある程度の酸素は遮断はできるのですが、それでもコルクは木の皮なので、酸素は小さな穴を通ってワインに触れてしまいます。なので、それをなるべく少なくする為にさらに上からキャップシールを被せます。
ワインに関する鋭い質問があがり、子どもたちは初めての見る機材やソムリエの技術など、多方面に興味津々の様子でした。
さて、いよいよマイボトル!NIKI Hills「HATSUYUKI」です。
出来上がったワインボトルは10年後、子どもたちがワインを飲めるようになる20歳までNIKI Hillsで厳重な温度管理のもとで保管されます。
大人になった未来の自分に向けてラベルにメッセージやイラストを添えました。
今回は、全3回の最後の体験ということもあり、舟津さんから、子どもたちにワイン造りの体験を修了したことを証明する、オリジナルの「ジュニアマエストロ修了証」が手渡しされました。体験を成し遂げた表情でカードを見つめる様子が印象的でした。
このカードは日本ソムリエ協会名誉顧問の熱田貴氏が発案。裏面には熱田氏が子ども達へ贈る「良いワインが造られる土地に生まれる人は幸福だと思う」というレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉が記されています。
ワイン造りやソムリエに興味を持った子どもたちが、わが町仁木町をさらに誇りに思い、育っていってくれることを願っています。
【問合わせ先】
NIKI Hills Winery 北海道余市郡仁木町旭台148-1
0135-32-3801