6月19日の日曜日。札幌市を流れる豊平川の河川敷で、ゴミ拾いを始める子どもたちの姿がありました。実は、サッカーJ1リーグ北海道コンサドーレ札幌が主催した「スポGOMI」という、ゴミ拾いにスポーツの楽しさをプラスした新感覚のゴミ拾いイベントです。
2021年にクラブ創立25周年を迎えた北海道コンサドーレ札幌は、独自のSDGsプロジェクト「PASS(Positive Action for Sustainable Society)」を立ち上げました。環境、教育、健康の3つをテーマに、自治体・パートナー企業、そしてサポーターと連携して、思いをパス(PASS)してつないでいくことで、サステナブルな社会の実現を目指す取り組みです。
https://www.consadole-sapporo.jp/pass/
「スポGOMI」では、3人1組のチームでゴミを拾い、1時間の制限時間内に拾ったごみの量や種類によってポイントを競います。例えば、プラスチックごみは100g50ポイント、タバコの吸い殻は100g100ポイントというように拾ったゴミの種類に応じてポイントが設定されています。一番多くポイントを獲得したチームには、北海道コンサドーレ札幌のホームゲームに招待してもらえます。中には、サッカーボールを見つけた子どもたちも…。
北海道コンサドーレ札幌の元選手で、現在はチームスタッフの河合竜二さんも、「スポGOMI×コンサドーレ」応援団長としてゴミ拾いに汗を流していました。
コンサドーレ・リレーションズチーム・キャプテン 河合竜二さん
「ゴミ拾いとスポーツって全然関係ないって思ったけど、スポーツにしてゴミを拾うということにするとみんなの顔が違うなという感じがしますね」
優勝したチームは1時間で1.5kg以上のゴミを拾い、277.5ポイントを獲得しました。参加した小学生53人で16kgを越えるゴミを集め、豊平川河川敷の清掃にも役立ちました。頭とカラダを使いながら、街をきれいにしていく「スポGOMI」。「ゴミ拾いはスポーツだ!」の合言葉とともに、新しいスポーツの形として定着していきそうです。