■「パルクール」とは
スリル満点のアクロバット動画を見たことがある人も多いかもしれません。
「パルクール」は道具を使わずに走る・登る・跳ぶといった移動動作を通じて
心身を鍛える、フランスの軍事訓練から生まれた運動方法です。
「自分はけっこうスポーツとか長続きしない方ですぐ飽きるタイプだったけど、
パルクールはなぜか飽きなかった。だからこれは
自分に合っているものなんだなと思ってずっと続けています。」
札幌市内の高校に通う杉原悠斗選手15歳、
いま、パルクールに夢中です!
パルクールから競技として派生した「スポーツパルクール」
アクロバット技の難易度を採点で競う「フリースタイル」など
様々な種目が行われています。
2024年パリ大会での採用は見送られましたが、
若者に人気の都市型スポーツとして、
将来のオリンピック競技になる可能性を秘めています。
■札幌にも「パルクール教室」が
札幌市内には道内で唯一、パルクールを基礎から学ぶことができる
「札幌パルクール教室」という施設があります。
杉原選手は、アクロバット動画を見てパルクールに憧れを抱き、
自らこの教室の門を叩きました。
「出来なかったことが出来るようになる」という体験が、
パルクールを続ける原動力になっていたそうです。
教室を運営するKazukiさんは杉原選手の成長を
一番近くで見守ってきました。
「道内だと(同年代で)確実にトップ」と杉原選手の実力を高く評価し、
杉原選手の強みは、正確な動きが本当に正確にできるところだと話します。
コロナの影響もあり、大会にはまだ出場したことがなかった
杉原選手は、札幌で行われた国内トップレベルの大会に、
招待選手として出場しました。
結果は14人中14位、残念ながら実力を出し切ることができませんでした。
それでも、「この大会に向けての成長は大きかった」と話します。
最後に、将来どんな選手になりたいか聞いてみました。
「色んな人を楽しませる、パルクールのオリンピック選手になりたいと思っています」