札幌駅と市営地下鉄南北線大通駅を結ぶ「チ・カ・ホ」で一番涼しいのはどこ!? | HTB「イチオシ!! "特命係"」が徹底調査!
2022.09.08
#札幌視聴者の皆さんからいただいた疑問を調査する「イチオシ!! "特命係"」。
今回寄せられたのは、今年も暑い日が続いた夏に関わるこんな疑問。
『札幌地下歩行空間、通称「チ・カ・ホ」は「中央が一番涼しい!?」』という噂を調査します。
「チ・カ・ホ」は札幌市営地下鉄南北線大通駅と札幌駅をつなぐ空間。
この"真ん中"と"端"を比べた時に、「真ん中の方が涼しい」という話を聞いたことがあるという依頼者。
この説を検証していきます。
確かに「そう言われればそんな気もしないでもない…」という方も多いかもしれませんが、果たしてその真相は?
まずは「チ・カ・ホ」を利用する街ゆく人に聞き込み調査。
その結果、みなさんが感じたのは「どこも一緒」、もしくは「端の方が涼しい」という模様。
建物の専門家の見解は…!?
札幌ドームの断熱材工事を担当するなど、建物内の温度調節に詳しいスペシャリスト、北海道科学大学の平川准教授に話を伺いました。
「地下の外壁は土に接しているので、地上から10mの深さになると一年間温度が安定して、おおむねその地域の年平均気温になると言われています。」
「そのため、壁に近い方が土の温度の影響を受けやすいので、端のほうが真ん中より気温が低くなると考えられます」
専門家の見解は「端」。
これはどうも、真ん中が一番涼しいという説には暗雲が…。
真ん中が涼しい、の理由を探してみる
「チ・カ・ホ」の通路中央の天井には、ところどころ地上につながる窓があります。
この窓が一部空いていて、そこから風が入ってくる、ということは…!?
「チ・カ・ホ」を管理する札幌市の担当者に聞いてみると…
この天井窓は「スルーホール」という設備ですが、外気とはつながっていません。
それでは、視聴者からよせられた「真ん中が涼しい」という説については…
「「チ・カ・ホ」は、冷房の吹き出し口が真ん中にはないので、真ん中が涼しいということはきっとないかと。」
では、「チ・カ・ホ」のどこに空調の吹き出し口が…!?
現地を実際に案内してもらうと…
柱と柱の間の天井に見つけることができました。
冷房の吹き出し口は通路の両脇に約5m感覚で設置され、多くは柱の近くにあります。
「チ・カ・ホ」の冷房は地下歩行空間内の温度、湿度、その日の天気予報や人の流れを見ながら総合的に運転を判断しているとのこと。
その上で、空間全体が涼しくなるように設計されているので、基本的には温度は一定に保たれるそう。
とはいえ、それでは冷房の下の方が涼しく感じるのでは?
実際に温度を測ってみると…
ということで、調査結果は…「チカホは「端」のほうがちょっぴり涼しい」ということになりました。
今回の調査結果に基づき、特命係が導き出したチカホで最も涼しい歩き方がこちら…!
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