コーヒーの街札幌の丸井今井札幌本店で開催中の『Sapporo珈琲マルシェ2022』と込められた想い。「コーヒーはSDGsの実現とともにおいしくなる」

コーヒー好きな人が多い街 札幌

10月19日(水)から丸井今井札幌本店で2年ぶりに、恒例催事「Sapporo珈琲マルシェ2022」がスタート。24日(月)まで全国から世界トップレベルのバリスタ、コーヒー豆を扱う実力派の店舗などが集まります。

催事場は多くのコーヒー好きで賑わっています。

札幌を「コーヒーの街」として発展させたい

この珈琲マルシェの発起人であり、全国から仲間のトップバリスタらを集めるのは、スペシャルティコーヒーの店として人気の札幌・丸美珈琲店の後藤栄二郎代表。

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札幌は古くから自家焙煎をするコーヒー店が多く、多種多様な自家焙煎のコーヒーを嗜む人が多いエリア。また子どものころからコーヒー飲料に親しむ生活習慣もあり、総務省統計局の「家計調査」による2020年の「コーヒーへの年間支出額が多かった都市ランキング」で札幌市が1位に。実は札幌は「コーヒー好きの多い街」なんです。

その札幌で後藤代表は、おいしいコーヒーが楽しめる街にしたいと日々国内のトップバリスタと交流を深め、コーヒーの焙煎技術の指導などを行い、札幌が「コーヒーの街」となるような活動をつづけてきました。

2016年から珈琲マルシェを始めたのも札幌をコーヒーの街として成長させたかったからということ。

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後藤代表自身もコーヒーの味や香りを見極める「ワールドカップテイスターズ チャンピオンシップ2009」世界3位、焙煎技術を競う「ワールドコーヒーロースティングチャンピオンシップ2014」で日本一位となり、日本代表として単独出場し世界6位に入賞するなどの実力の持ち主。また世界中のコーヒー園に自ら足を運び旬のコーヒーを求め、新たな発酵技術を使ったコーヒー豆にもチャレンジしています。
 

コーヒーはもっとおいしくなる。そのカギはSDGs

後藤代表は旬のコーヒーを求め中南米を中心に各地の農園を訪問。貧しい生活環境の中で「質より量」を求めるために、未成熟なコーヒーの実から豆を取り出さざるを得なく、コーヒーの果実が持つ甘さや香りが失われたまま市場に届けられている現状を多く見てきたそう。

未成熟なコーヒー豆でできたコーヒーは、香りも甘みもわずかで「コーヒーらしく」するために深く焙煎するため、結局「苦い」コーヒーに。コーヒーの実は完熟すると糖度が25~30度にもなり、多種多様な味と香りを持ちます。その甘みや香りが適切な処理・乾燥を経る中で「豆に移り」誕生した生豆、そしてさらに適切な処理手順を経た豆は、甘みや多種多様な香りが楽しめ、けっして「苦いだけ」のコーヒーとはならないといいます。

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しかし手間がかかるプロセスを実現するには、貧困の解決、農業機材の充実、教育などが必要。つまりSDGsのゴールに近づくと私たちが楽しむコーヒーのおいしさもアップすると後藤さんは語ります。

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「Sapporo珈琲マルシェ2022」は10月24日(月)まで!

後藤さんも参加する「Sapporo珈琲マルシェ2022」は世界トップレベルのバリスタの技、丁寧なプロセスを経て生み出される「スペシャルティコーヒー」の数々が試飲できます。本来のコーヒーのポテンシャルをぜひ楽しんでみては!?

Sapporo 珈琲マルシェ 2022

イベント公式ページ:https://www.maruiimai.mistore.jp/sapporo/event_calendar/coffee_marche.html

丸美珈琲店

丸美珈琲店について:https://www.marumi-coffee.com/marumi.html

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この記事を書いたのは

私たちのSDGs情報部

「誰一人取り残さない」。SDGsが目指す世界のあり方です。1人の100歩より、100人の一歩。
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