がんと伝えることのつらさ どうにもならないけど、涙が出る 両側乳がんになりました190

次の誰かのためにとつづっています。

前回のお話はこちら・・・https://sodane.hokkaido.jp/column/202303311939003238.html

48歳、福岡県に住む女性からのお話です。前回はり患を話した上司の方が無理解で後任を探さないといけないと面と向かって発言。けれども周りの方が我慢します、といったことで今も続けられている、というお話でした。

これにみなさんから声が寄せられています。

『周りの方の我慢します、、も違う』

そうだと私も思います。上席の方にはそういわないと説得できなかったのではないかと想像しますが、我慢ではなくてお互い様なので、、といきたいところ。

誰かが我慢するとしわ寄せ前提。でも次は自分かもしれない、と自分ごとにしていただいて、支える気持ち、寄り添う気持ちが広がるといいなあと思います。

実は今回のお手紙には続きがあります。

左胸の全摘手術後、9日で退院。その20日後にはお仕事に復帰されています。復帰できてよかったとはおっしゃっているものの、当事者になって強く感じたことがあるとつづられていました。

がんと宣告されたら寄り添ってくれる人に話す

『がんと宣告されてから、入院まで不安でいっぱい。どうにもならないけれど、考えて涙が出る。

ネットで調べるとかえって不安になることばかりですぐやめました。寄り添ってくれる人に話すことが大切だ、と実感しました。』

がんと伝えることのつらさ・・・でも正直に話した

『がんと伝えるとみんな悲しみます。でも正直に話したら、ご家族がという方が何人もいました。入院前には乳がんの方、ご本人もいて、がんばってきてください、と言われました。その方をみて、元気になれるんだ、と思いました。

毎回病院で患者さんが多いなと思っていました。入院中もがん患者しかいないということでオープンな感じで安心して話すことができました。』

この方は入院費用は準備しておいたほうがいいのではないかとおっしゃっています。保険が出るのは病理検査の後などどうしても先になってしまいます。クレジットカードなどで払える病院もありますが、現金のみの病院も多く、やはりいざというときのまとまった備えも必要だと私も思います。健康保険の限度額認定証もとっておいてよかったとのこと。これも会社から伝えていただけることもありますが、自分で申請しないとたどり着かない方もいます。

このためにも力強くお伝えしたいこと・・・

『がんとわかってすぐ、仕事はやめないほうがいい』

『退院後に治療があるのであればまたそのときに相談して、考えればいいと思います。

私、やめさせられなくて、よかったです。

がんと宣告されたショック、不安な気持ち、忘れられません。でも身近にがんと分かった人がいたら、話を聞くだけはできる、と思っています。』

お手紙、ありがとうございました。ひとりじゃないよ、という輪がまた広がりました。乳がんであれば9人にひとり、がんであれば2人にひとり。

本当にいざというときのために、ご自身のために、周りの方のために、備えてほしいな、と思います。

がんとともに、、、。

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がんとともに生きる方、ご家族を持つ方、そうでなくても、もちろん、どんなことでも、構いません。
決して1人ではありません。

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この記事を書いたのは

阿久津友紀

テレワーク×治療ということで・・・登壇します。
第3回に登壇します!

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「子育て」「介護」「治療」の3つのテーマについて、仕事を両立するためのテレワークについて、
中小企業でも実現可能な実施方法や労務管理を、専門家を交えながら、わかりやすく解説します。

[第1回]2月 7日(水)子育て 13:00~15:00
[第2回]2月14日(水)介護  13:00~15:00
[第3回]2月21日(水)治療 13:00~15:00 ★
※詳細は「チラシ」及び「テレワークポータルサイト」をご参照下さい。

【お申込み】
https://telework.mhlw.go.jp/support/seminer/


引き続きこちらも配信で2月3日より見ることができます!
お申込みお待ちしています。

Next Ribbon2024
「がんとともに生きる、寄り添う」

1月17日(水)

第2部 プログラム
司会:原元 美紀 氏(フリーアナウンサー)

18:30-18:35 挨拶
18:35-18:55 「自分らしく生きる~肺がんステージ4からの独立、出産~」
清水 公一 氏 (社会保険労務士事務所 Cancer Work-Life Balance代表)
18:55-19:15 「がんで働いちゃダメですか?~取材者から当事者に」
阿久津 友紀 氏 (北海道テレビ 東京支社編成業務部長)
19:15-19:35 「新たな患者サポートへの挑戦~治療後の生活も支えたい」
松浦 成昭 氏 (大阪国際がんセンター総長)
19:35-19:55 「 不妊治療か、がん治療か 46歳で出産した私の選択」
だいた ひかる 氏 (お笑い芸人)

オンライン配信 申し込みフォーム

https://ciy.digital.asahi.com/ciy/11012609

『おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える(北海道新聞社刊)10月6日発売

おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える

日本癌治療学会 市民公開講座 9月23日(土)

https://www.jsco.or.jp/public/public_seminar/upcoming_seminar.html


「LINE特集 「失われる自分らしさ」。乳がんになった私たちの3年間。例え、心が折れそうでも…」
https://news.line.me/detail/oa-htbnews/bt2o2l9r6cfc

YouTubeで乳がんについて配信しています!

ピンクリボントーク【ホルモン治療の副作用と簡単ヨガ】 
https://youtu.be/gOOiLPH-n2I

温泉ソムリエも取得しました!

『アピアランスケアを考える』
https://youtu.be/3qVd1xXFvaU

ピンクリボントーク 患者と家族と社会 ~生きてくのに必要なコト~
アーカイブ配信:無料
https://youtu.be/PS4eJMy4GcY

第4弾の”がん患者さんとココロ” 北海道の斗南病院の精神科長で登録精神腫瘍医の上村先生に伺いました。アーカイブは
https://youtu.be/D-j4RrGSgkw

これまでの動画は・・・
【乳がん】おっぱい2つとってみた

HTBノンフィクション おっぱい2つとってみた
【2020年日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビ報道番組優秀賞受賞】
【2020年ギャラクシー賞 奨励賞】

HTBonデマンドで無料配信中!
https://www.hod.htb.co.jp/pg_nf/pg_id_nf006

テレメンタリー2020『おっぱい2つとってみた~46歳両側乳がん~』年間最優秀賞 
ギャラクシー賞・選奨(報道活動部門)/民放連 放送と公共性 優秀賞
活動の一部は・・・
youtubeLIVEでピンクリボントーク① 見逃し配信中!
https://sciencefestival.jp/event/breast-cancer/

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