時短サウナのススメ!花木祥二朗 第4回 日本サウナ学会 研究奨励賞 「30分で実現する至福のサウナ体験:忙しい現代人のための『時短サウナ』の効果と検証」@ 日本サウナ学会総会2024東京/AVANTO37氷上フェス 北海道のサウナ野郎パンダ・リー「ととのえ道場」[239]
2025.02.08
超多忙な医師が実践「時短サウナ」とは?
「サウナが大好きだけど、サウナに行けない…」。
そんな貴女と貴方に福音!
超多忙なサウナー外科医が自ら編み出した「30分でととのう時短メソッド」に関する研究論文を発表。日本サウナ学会の研究奨励賞を受賞しました。
きょうの「ととのえ道場」は 日本サウナ学会総会での「時短サウナ」に関する貴重な講演をノーカットで掲載!人気沸騰中「AVANTO37」の続報はレジェンド熱波師らが参戦決定!?パンダ・リーっす。
「日本サウナ学会総会 2024 東京」
忙しい貴方も30分でととのえる!驚異の「時短サウナメソッド」が紹介されたのは2024年11月10日(日)「日本サウナ学会総会 2024 東京」。会場はコクヨ東京品川オフィス「THE CAMPAS」。リアル参加110名プラスリモート含め計210名の熱心なガチサウナーが参戦して大盛況でした。
「日本サウナ学会総会」
「日本サウナ学会総会」は日本サウナ学会(代表理事:加藤容祟医師)が毎年11月下旬に開催。"サウナの医学的効能を明らかにし、人々の健康増進に役立てる"日本サウナ学会の主旨に沿った研究発表、そして各界で活躍するプロサウナーによるサウナトークを通して「サウナ✖健康」を真面目に楽しくわかりやすく発信してきました。
初年度2021年はオンライン開催で「サウナの熱い未来に向けて」。第2回2022年は北海道帯広開催で「サウナは健康に良いのか?」。そして第3回2023年は鳥取県米子で「ととのうとっとり」サウナフェスとの共催で「サウナのウェルビーイングと健康ツーリズム」。観光の起爆剤としてのサウナの可能性を軸に「超党派サウナ振興議員連盟」のメンバー加藤勝信現財務大臣、荒井ゆたか衆議院議員、そして平井伸治鳥取県知事らがサウナ振興を進める上での法律の問題などを真面目に議論しました。
さらに会場限定!現AEWオカダ・カズチカ選手とTTNEととのえ親方・サウナ師匠とのサウナトークショーも面白かった!五塔熱子アウフグースマスターの演舞にオカダ選手も圧倒されてたっす。
☆「オカダ・カズチカのサウナ愛! TTNEととのえ親方&サウナ師匠 VS レインメーカーのトークバトル!日本サウナ学会総会2023 with 鳥取県」はこちらっす♪
https://sodane.hokkaido.jp/column/202401012230004022.html
オフィス✖サウナ
で、第4回を迎えた2024年度のテーマは「サウナで拓く心身の調律、ビジネスとウェルネスの未来」。サウナを仕事やオフィスに取り入れた<オフィスとサウナの融合>の先進事例が初めて紹介されました。
圧巻だったのは機械の開発・設計・生産技術等を手がける総合エンジニアリング企業「㈱タマディック」の森實敏彦社長が自らプロデュース、2021年に新社屋「タマディック名古屋ビル」の最上階に導入したオフィスサウナ「LUOVA SAUNA(ルオバ・サウナ)」。“クリエイティブ、創造的”なサウナという意味のオフィスサウナの目的は、社員の健康とコミュニケーションの活性化。今では社内にとどまらず取引企業など外部のビジネスパーソンとのコミュニケーションの場としてのべ1700人以上が利用したそうです。
(©Tamadic Co., Ltd)
フィンランドばりに「オフィス✖サウナ」を推し進める森實社長の話は、オフィスにサウナがある時代がそう遠い未来の話しではないことを示唆していました。
「女性とサウナ」
その他「睡眠とサウナ」「救急とサウナ」など興味深いパネルセッションが並ぶ中、これまで扱ってこなかった「女性とサウナ」がテーマのパネルセッションが登場。
加藤代表理事の司会で、総会MCの宇賀なつみアナウンサー、小林依子医師、山崎路子医師のお三方が「サウナ✖美容」「サウナ✖ダイエット」など女性サウナーならでは話題を展開。
肌や美容やダイエットといった話題をキッチリ仕切る、加藤代表理事の女子力の高さが際立っていたのが印象的なセッションでした(笑)
「30分で実現する至福のサウナ体験」花木祥二朗医師 研究奨励賞受賞講演
今年も予定時間を延長し約6時間にも及んだ「日本サウナ学会総会」。他では聴けない貴重なサウナの話しが盛りだくさんでした。その中でもパンダ・リーが一番刺さり、一番楽しく、一番笑いながら聴いたのが研究奨励賞を受賞したこちらの記念講演でした。
“時短サウナ“。実はパンダ・リーも独自の“時短メソッド”を数年前から実践しています。主にスポーツジムで汗かいたあとの「ジムサ活」やスキマ時間の「銭湯サ活」で。その方法は極めてシンプル!
休憩なしで「サウナ→水風呂→サウナ」
所要時間は2セットで20分、3セットで30分。休憩は…帰宅しながらととのう♪「時短メソッドを研究してくれたんだ…」。笑いながら、感動した!!
なお「時短サウナ」の実践は体調が良い、心拍数が正常等コンディションが良いことが大前提。ガチサウナー向けのメソッドです。「時間がないけど体力には自信がある人」にはサイコウですが、そうでない人にはおススメしませんー。
それでは、花木祥二朗(ハナキ・ショウジロウ)ドクターの研究奨励賞受賞記念講演「30分で実現する至福のサウナ体験。忙しい現代人のための時短サウナの効果と検証」をノーカットでどうぞ♪
加藤:「30分で実現するサウナ体験」。現代人が忙しいので2、3時間サウナに行けないときにもいかにサウナで得られるリラクゼーション効果を最大化するかという。皆が大事にする「羽衣」という概念にレボリューションを起こした発表をしていただきたいと思います。かなりマニアックなですね、時短サウナの研究ということでですねぇ。「発想とその分析手法のギャップ」が面白いので。「30分で実現する至福のサウナ体験。忙しい現代人のための時短サウナの効果と検証」ということで。おめでとうございます!受賞コメントをお願いします。
花木:皆さん初めまして。岡山県から来た花木と申します。30分でっていうのは皆さんも聴いたことがないと思うんですけど。基本的には僕も長く(サウナに)居たい。長く居たいのは前提だけど、30分だけでもイキタイ時にどうすればという。そういう発表になっておりますので。ちょっと聞いていただければと思います。
加藤:先生は小児外科ということで大変お忙しい中ですね。サウナは絶対に入りたいというですねぇ凄い「苦悩」が滲み出るような発表でしたので。楽しみにしております。講演をお願いいたしますー。
忙しいけど「絶対イキタイ」
花木:岡山県から来た花木といいます。岡山県倉敷市にある「倉敷中央病院」で小児外科という分野を扱っております。基本的には子供専門の外科医ということです。大人の成人外科をひと通りやった上でそのあとに2ステップ目で進む診療にあたります。4年間の大人の外科を経て8年間ほど小児外科という分野で扱っております。
特に新生児外科を専門にしておりまして。例えば食道閉鎖症。食道と胃が繋がっていない状態で生まれてすぐに手術をしてあげなければいけないんですね。有名な方で言うと椎名林檎さんは食道閉鎖症という病気で。食道閉鎖は間違って胃に繋がらずに気管に繋がってしまっているんですね。それを気管から取り外して食道に繋げるという手術をするので。「この子は将来の椎名林檎かもしれない」と思って絶対に一発で決めないといけないと思って日々取り組んでいます。
ということでわりと完全にワーカホリックな状態の業界なので。それを踏まえて、こういったテーマを検証させていただきました。
花木:ここにいる皆さんには聞く必要がないと思うんですが。私も18歳の頃にサウナに出会ってからホントにサウナが大好きなんですね。でもやっぱり仕事が忙しい。この中にも中々ハードに仕事をされている方が多いと思います。家事であったり育児であったり。私も3人の子供がいますし。かなりの時間をたくさん取ってという時間は取れないので。
ただ特に私は地方都市に住んでいるので24時間営業のサウナは結構少ないんですね。なので「今日の仕事が遅くなっちゃったし。サウナに行こうと思っていたけどもう閉まっちゃうなぁ…。だけど絶対イキタイ!」と。そして「ちゃんとととのいたい!」と。せっかくならちゃんとととのいたいということで。そんな貴方に贈る時短メソッドとして今回こういった形で検討させていただいております。
30分でととのう「時短サウナ」
花木:じゃあこの「時短サウナ」と命名しましたがこれどうするのかということですね。これはもう釈迦に説法ですけれども基本的には「サウナ→水風呂→外気浴(休憩)」という。これを1サイクルとして廻していくのが通常の基本だと思います。
花木:外気浴でととのうことになるわけですが。時間としては個人差あると思いますけど(サウナは)平均するとだいたい10分から12分ぐらい。水風呂1、2分。外気浴はこれは長めにとってますけど大体こういった時間をサイクルとしてこなしてたのしむっていうのがサウナの基本だと思います。
それで換算するとこれぐらいで。最低3サイクルはしたいなという形なので余裕をもって考えると2時間ぐらいはとってイキタイなというのは当然だと思うんですけど。中々私も取りにくいことが多いですので。時短サウナというのはこういう形で考えています…。
何をしているかっていうと。最初サウナに入って水風呂に入って。当然水分摂取はしてもらうのがまず大事だと思うんですけど。そのあと「すぐにサウナに戻る」んですね。すると大体サウナ内にいられる時間が徐々に短くなっていきます。
で、こうしてあげると。ここで3サイクル目のときに最後に外気浴というところで「ととのいながら帰宅」っていう。こういった形を私は考えています。
衝撃の「羽衣はがし」
花木:横にちょっと書いているんですけれども。こうすると最短で30分ぐらいでととのえる。かつ私はこれをやってみると…。いっそのこと「普段よりととのっているんじゃないか」という感覚がありまして。これを実践しています。
かつ「羽衣はがし」って書いてあるんですけど。これは私が作った造語でして。水風呂に入って体を取り巻く感覚の「羽衣」をあえて手で取り除くということで。
バシャバシャすると廻りの方の迷惑になるので優しく叩いてもらったらいいと思うんですけど。「冷たさをあえて感じる作業」っていうのを1回目2回目の水風呂で体感してもらう。これをやると…より一層ととのうっていうのを自分だけで実践してたんですけど。これを、他の人にもやってもらって。「それは本当なのか」っていうのをアンケートでやってみました。
「時短サウナ」効果を検証
花木:日常的にサウナを利用する成人20名の方に聞いてます。私が日頃訪れる3カ所のサウナで知り合った方、サウナの知り合いを中心に。サウナの知識がある方限定にはなりますがそれで調査を行っています。
手法としてはアンケートと2群間で比較をしていまして。このような項目で聞いています。
花木:「通常のサウナ入浴と比較して脈拍の上昇速度が早い」。つまり時間が本当に短くっていますかということと。「時短サウナで通常通りのととのいを実感できたか」。それから「より強いととのいを感じたか」。抽象的ですけど。であと「時短サウナのサイクルは適切だと感じたか」。それから「羽衣はがしは効果的だと感じたか」。それから「限られた時間内で効果的な手段だと思うか」だったり「継続して実施したいか」「紹介したいか」。こんな項目を調査してみました。
Googleフォームを用いて5段階評価をしていただいています。一応(各10人で)「2群間」で比べているんですけど。サウナ研究会の発表で見ると「ヘビーサウナー」「ミドルサウナー」「ライトサウナー」っていうのが愛好家の頻度によって基準が一応どうも分けられていて。そういう分け方があるようで。今回はヘビーサウナーは通常「週1以上」行っている方という感覚ですかね。それから「月に数回」。これがミドルサウナー。この2群間に分けて、特に差があるのかっていうのをちょっと評価していただきました。対象ですけどちょうど10人ずついらっしゃって。男女比もあまり変わりない。平均年齢も近いので、ヘビーサウナーかミドルサウナーか以外の条件は基本的に一致している2群間で比較しています。
ミドルサウナーが「より強い『ととのい』を実感できた」
花木:で結果がこちらになるんですが。基本的にはどの項目も4点以上か4点に近い結果をいただいているので。割と中々良い結果です。
花木:特に差があったのは「通常のサウナと比較してより強いととのいを感じた」というのがミドルサウナーで多かったです。
ヘビーサウナーの方は何をやってもお上手なんだと思います。余り差がなかったんでしょうけど。ミドルサウナーの方、時々久しぶりに行くような間隔の方には「いつもよりもうまくととのいました」と回答する人が多かったという形ですね。で「今後も実施してみようと思う」ということに4点、5点以上いただいていることと。「1時間未満で限られた時間内でも有効と思う」。
それから「羽衣はがし」に関しては高いわけではないですけれども4点近い評価をミドルサウナーからいただいているので。比較的私だけじゃなかったんだなっていう手法ではあるのかなっていうのは結果からはわかります。
考察:「時短サウナ」
花木:考察ですけれども。「短時間でのリフレッシュ効果」っていうのは限られた時間だけどサウナに行くとまぁととのえるのはととのえるんだなぁということ。
それからあと「ミドルサウナーはより強いととのい感を実感できた」っていう結果は意外といえば意外だったんですけど。たしかに自分が感じていたこともそうなのかなという形です。
それから「羽衣はがし」ですけど。まぁ、わからないです!!わからないですけど僕はこうやったほうがととのいやすかったから、っていうことでやっているんですけど。ちょっと皆さんも体験してみてもらったらと思います(笑)
「時短サウナ」でサウナを日常に!
花木:あとまぁ今後の実用性ですけど。忙しい方とか私も中々時間が取れないことが多かったりしますので。そういった方でもサウナは続けられるんだっていことをお伝えできたらなぁと思って発表させてもらってます。
日常生活に取り入れやすくて幅広い層にリフレッシュ効果を期待できるんじゃないかなぁと思います。ちょっとサンプル数も少ないですし。特にサウナのことをよくわかっている方だけにやってもらっているので。初心者には余りお勧めは当然しないと思いますし。結構体に負担をむしろかけている可能性はあるので。きょうの序盤からのセッションだと…ちょっと危ない入り方なのかもしれないですけど。まぁそういった形にはなっています。
私の業種もかなり「うつ」とかもかなり多い職業ですので。そういった後輩とかに、サウナを勧める時に伝えた言葉を最後にご紹介して終わろうと思います。
お風呂には入りますよね。サウナってのはちょっとだけ。お風呂に30分だけ追加するだけの作業でいいんです。
なので
「疲れた時」はサウナに行きましょう。
「辛いことがあったとき」はサウナに行きましょう。
「嬉しいことがあったとき」はサウナに行きましょう。
「暇なとき」はサウナに行きましょう。
ということで週1回。「たった30分だけで貴方の人生は変わります。さぁ!サウナに行きましょう」と言って、二人の後輩を救ったことがありますので。
私も今後もサウナを続けてイキタイと思っております。ご清聴ありがとうございました!
加藤:やっぱりその「ととのう」ことの客観的評価とかですね。あとは「負荷がかかり過ぎなんじゃないか」って課題がありつつも。ただ皆さん「オススメの入り方」ってあると思うんですよね。これって皆さんに伝えたいんだけど。どうやって説得力を持たせていけるのかっていうお手本のような。こういう風に、まぁ先生のようにですねぇ。「自分のスタイル」っていうのをちゃんと可視化して発信することで広めやすくなるということで。「自分なりの入り方」の議論の基盤になるかなと思って選ばせていただきました。
☆過去の研究成果などは「日本サウナ学会」HPでどうぞ!
SAUNANEWS 3/1「AVANTO37 氷上フェス」
「ととのえ道場」でも大反響!本場フィンランドばりの究極のサウナ体験をパスポートなしで安全安心に楽しめる北海道アヴァント『AVANTO37』。その続報です!
アヴァントに北海道在住のあの人気熱波師&アウフグースマスターがやってきます。題して『AVANTO37 氷上フェス』。2025年3月1日(土)。場所は北海道十勝「くったり湖」。午前10時からと午後1時からの2部制で参加費はなんと土日祝日料金と一緒の22,000円。宿泊プランなどもあるそうです。
アウフグースマスターでは、2023年ノルウェーでの世界大会第3位に輝く若き実力者、GKSサウナビレッジ(ガトキン札幌)のりゅーきイケダ師。
道北のサウナシーンを熱くする「SPA&SAUNAオスパー」からプレジャー田中師。
伝統派JAPANESEストロングスタイル熱波では衝撃の大復活!!”日本一エレガントな熱波”でお馴染み、エレガント渡会師が熱波師として参戦決定!!蒸気拡散から魅せてくれるレジェンドがどんな熱波を見せるのか?!
さらに北の絶対王者、熱波界の新日本プロレス「ニコーリフレ」のドン、藤原くみちょ師も参戦決定!エレガントとの夢のタッグはあるのか!?
そして氷上フェスプロデューサーで帯広「ひまわり温泉」支配人、モノマネっぱー吉田師が熱波師としても参戦。一体どんなモノマネで猛者たちに挑むのか!?
ご予約は北海道アヴァント『AVANTO37』公式HPの「ご予約」からチェケラッチョ♪最新情報は会場隣接「湯宿くったり温泉レイクイン」Instagramでご覧いただけます。
☆『AVANTO37』HP https://tokachi-sauna.com/avanto/
☆Instagram「LAKE INN」 https://www.instagram.com/lake_inn2141/
(MODEL:MIKU https://www.instagram.com/0omikuuuo0/)