続サウナ劇場 小宇宙復活1周年 札幌すすきの「ザ・センチュリオンサウナ札幌」熱柱・勝俣支配人がギャラクシーサウナ復興に賭けた1年を告白!北海道のサウナ野郎パンダ・リー「ととのえ道場」[246]

小宇宙「ギャラクシーサウナ」復活1周年!

コロナで閉店した札幌街ナカで人気のホテルサウナが459日後に…スパ・サウナとして大復活

2025年4月20日で祝1周年

今週も「続サウナ劇場」!“不死鳥ギャラクシーサウナ”の1年の奇跡と軌跡を名物支配人「熱柱・勝俣」がここだけの話を告白。パンダ・リーっす。

1、2、3、4、セン・チュリ・オン!!

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勝俣支配人インタビュー「あっという間ですねぇ」

「熱柱」勝俣桂一支配人

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(左:サウナ皇帝 井上勝正師、右:熱柱・勝俣支配人)

㈱センチュリオン インターナショナル「ザ・センチュリオンサウナ レスト&ステイ札幌」支配人。神奈川県箱根出身。「センチュリオン箱根別邸」を立ち上げ、2019年11月11日「センチュリオンホテル札幌」支配人に。コロナ禍で宿泊が厳しい中、地下1階の大浴場「サウナリゾートオリエンタル札幌」のサウナを“温度差の殿堂”・ギャラクシーサウナとして育て上げ、札幌街ナカサウナの一角を占める人気を博す。23年1月16日閉館。2月十勝・上川など北海道の人気サウナをサウナエモンと共に傷心サ旅。ゼロベースでサウナの知見を深め、雌伏の時を過ごす。上野「サウナリゾートオリエンタル2」に移籍。熱柱・勝俣として上野エリアでサウナ布教に尽力。始祖・川口サウナエモン良和 センチュリオンインターナショナル総本部長らと共にギャラクシーサウナの再興を掲げ、2024年4月20日「ザ・センチュリオンサウナ レスト&ステイ札幌」としてギャラクシーサウナを大復活。要した日数は459日。今となってはわずか1年と94日ー。

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(「北海道アヴァント」0℃水風呂の勝俣氏)

☆旧「センチュリオンホテル札幌」閉館~シン「ザ・センチュリオンサウナ札幌」開業までの経過は「note」kawashin1パイセンの記事に詳しいっす♪

https://note.com/kawashin1/n/n176c6dacc4bf

「1年ぐらいの記憶がない」

―1周年っすね~

勝俣:結論で言うと、記憶がない(笑)もう、1年ぐらいの記憶がない!!あっという間ですねぇ。1か月があっという間に過ぎますねぇ。このままあっという間に100歳になっちゃうんじゃないかなぁって(笑)

―「最初の3か月は皆記憶がない」とサウナエモン先輩も仰ってました

勝俣:あぁ、なるほどねぇ(笑)。やっぱりある程度オペレーションも含めて。お客さんの流れもこんな感じねっていうところで。上手くいってなかったオペレーションも少しずつ皆で変えていったときになんとか、というところではありますけどねぇ。通常業務だけだったらなんてことないんすよ。想定外のことが出てくると「身動きとれんなぁ」とか。設備系のトラブルがあった時には大変だったなぁっていうのはありますけどねぇ…。まぁ「毎日何かしらあるもの」と思ってやってはいるんですけれどもねぇ。でもそれを繰り返すとね。やっぱりね…バタバタしているなぁというのがまだまだ現状としてはありますけどね(笑)

ー最近の変化は?

勝俣:ちょうど1年前ぐらいに入ってきたばかりの子たちが。仕事を覚えていただいてですねぇ。だいぶ助けて貰っているのはあります。だから「大体こういう風にやりました」という事後報告ぐらいと。わかんない時は相談しに来てくれたりするんですけども。「皆良く覚えたなぁ」というのは正直ありますねぇ。

「廃墟」を「ギャラクシー」へ

―間もなく1周年!開業前の「廃墟」を想いだしました。

勝俣:物件見た時に「ちゃんと直るのかな」みたいなところは当然あったと思うんですけども。今実際できてみたところが。一番最初にサウナ室をもっと伸ばしてこうだよなぁとか。洗い場こういう風にしてお風呂こうあってみたいなところは。最初に思い描いた通りのものが図面になってって。だいたいこのぐらいの幅でしょみたいのが、想定通りだったっていうのはありますけどねぇ。「良く形になったなぁ」っていうのはありますね。えぇ。

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(BEFORE:旧SOLEの浴槽を解体)

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(AFTER:美しい熱湯・大水風呂に変貌♪)

―今は大盛況!開業直後はどんな感じでしたか?

勝俣:やっぱりオープンした当初はですね。「センチュリオンホテル」の時の常連さんが真っ先に来てくれて。「勝俣さん!帰って来てくれてありがとうございます」みないなね。広告もそんな感じで作らせていただいたんで。「感動の再会」といいますか。そういったところからお客様が増えていって。あとは、サウナが好きな方が口コミになり。ネット広告等も見ながら来ていただいたりして。

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(閉店の会で涙ぐむ勝俣支配人。左は川口本部長)

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勝俣:営業するにあたっては。「観光」のお客様というのは当然来ていただきたいのもあるんですけれども。そもそも「地元のお風呂場」として「地元のサウナ場」として。近くで働かれている方が普段使いに来ていただける施設を目指していたもので。そのために無料券持って、近隣の飲食店さんに挨拶に行ったりとかチラシ配りに行ったりとか。ティッシュ配りもそうですけども。足元のところのお客様と、観光のお客様。合わせての売上かなぁと思っていたので。そこが今思えば少しずつ機能していったのかなぁと思いたいとこですけれどもね。

風呂→受付→「のむベサ」の順で強化

―今レストラン「のむベサ」の人気がスゴイ!夏はガラガラだった(笑)

勝俣:ぶっちゃけた話でイキマスと。まずは…お風呂をしっかりやらなければいけないところが。そこがあって初めてその他が。「宿泊」も含めて生きてくるかと。いう想いが実はあったんですよね。同時進行で全部手を抜かずやらなきゃいけないんですけども。やっぱりその、軸を作って。正直私も最初の頃はお風呂を中心に廻っていましたんで。フロントにも中々立たなくて。「お風呂だけ行ってくるわ」と。熱波も含めてですね。ん~。その次、フロントを落ち着かせて。

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勝俣:食事処なんですけれども。お恥ずかしい話、弊社は飲食のノウハウ自体は、ほぼゼロからスタートで。試行錯誤でやっていく中。こんなんじゃん、こんなんじゃん。じゃぁ一旦これでスタートしようと始まったんですけれども。お風呂がある程度が固まってきてフロントも皆慣れてきた時に「次はキッチンだ」っていうのはちょうど夏…ぐらいですかねぇ。

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正直ねぇ、人の問題もあったんですけど、自分も入りました。えぇ。「こんな感じかぁ」っていう中で。キッチンスタッフの子達にも協力していただきながら。自分も一緒に料理を作りにオペレーションに入っているんで。変な話…いつもの私の無茶ぶりはそこはなくて(笑)。「今の流れだったらこのほうがやりやすい」っていうのを自分もやっているから。一緒に共感して貰って。メニューづくりも含めて、出来ていったかなぁっていうのが今なんですけれども。まぁ、まだまだこれからも進化していかなければいけないんですけれども。一旦は最初の頃「どうしようか」と思っていたところよりは、良くなってきたところかなぁと。

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(春巻&BEERで「HARVIAセット」)

―今や夜中も大繁盛!

勝俣:はい!営業時間も変えたんですよ。何時にお客さんが来るかわからなくって、最初は夕方スタートで。23時ラストオーダーぐらいで24時に帰っていただく感じでしたねぇ。

―今は?

勝俣:午後2時半にキッチンに入り出してドリンク対応からスタート。午後3時には食事を出せるようにして。ラストオーダーが24時半ですね。25時閉店というところになったんですけどね。人を集めるのも、通勤で電車が終わっちゃうんでもうという人は遅い時間が出来ないじゃないですか。採用から中々大変だったんですけれども。ラストオーダーが遅いってことは。極端な話、23時に飯食っててもまだ1時間半ぐらいは注文できるっていうのがデカかったですねぇ。

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(一番人気!サ飯特製「ロウリュカレー」)

「夜食」「寝酒」需要を開拓

勝俣:言われてみればそうなんですけど。札幌、北海道に旅行に来た時に。一旦宿にチェックインするじゃないですか。そうしたら、必ず美味しいもの、食べに行くんすよ。ジンギスカン食べに行こうかとか。〇〇ラーメン食べに行こうかとかあるかと思うでんすけど。行って帰ってきてお風呂入ってきた時に…小腹が空くと。パンダ先輩みたく「ハーフのカルビスープ」が飲みたくなるというところに需要があったと(笑)。呑み足りない方もいらっしゃる。そういった意味では営業時間を後ろ目に持っていったのが良かったのかなぁと。あとは川口先輩の案でもあるんですけれども。一旦「あの手この手で色々やろう」というところもあって「ワンドリンク無料チケット」やったりだとか。一品注文の「無料グルメ」をやっちゃえとか。

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(夜食にピッタリ「ハーフカルビスープ」と「焼肉陽山道のキムチ」)

―病みつきになる無料飯(笑)

勝俣:色んな所に告知、ポスターも含めて貼ってあるんですけど。お客さんもそれを見ながら「なになにこれこれ!行く」みたいな。日帰りのお客様は下のフロアどうなってるかっていうのが中々わかりにくかったっていうのがあって。下は全部カプセルホテルなんじゃないか、下のフロアは使っちゃいけないのかと思って。誘導するきっかけができたのはやっぱり川口先輩のナイスなアイディアだと思いますけどもね。忙しい時、止めようと思ったんですよ(笑)忙しすぎちゃって。ワンドリンクチケットも。宿泊のお客様が最大268人いるんですけど。パンパンじゃないっすか毎日。ほぼ全員ワンドリンク吞みに来るんすよ。270件近くワンドリンクのさばきやってるだけでもキッチン大変かなぁと思ったんですよね。

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―セルフとはいえ!

勝俣:セルフとはいえ!海外の方も増えて。「ワンドリンク」って言ってるのに延々と呑み続けようとする人もいるし(笑)「OK、OK」とか言いながらわかってないじゃんっていうみたいな。無料フードも料理を発注して権利が発生するんだけど。一杯食べちゃうとか(笑)

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(平日月曜~木曜限定「無料グルメ」と無料ワンドリンク)

「不届き者」の犯罪者が登場‼

―無料といえばお試しチケットをカラーコピーした奴がいたとか!

勝俣:衝撃の!もうねぇ、何件かあったんですけど。自分が出勤するチョット前ぐらいだったんですけど。フロントから「勝俣さん!ちょっと色合いがおかしいんですけど」って(笑)印刷屋さんに頼んだんできれいにふちがないものなんだけど。どう見てもふちがあるカラーコピーなんですよ。色も薄くなっちゃってて。「今入っていったんですよ」て言って。

中入って行ったらもう洗い場で頭を洗っていて。「スイマセン」って声かけたら「先輩に貰ったんすよぅ~」みたいな。「知り合いに貰ったんすよぅ~」みたいな感じだったんすけど。「これやっちゃダメなやつですよ!」って言って「すぐ出てください」と。その先輩、たぶん知ってて後輩にやらせてるんですよ!ずるいから。自分行かないから。だからその先輩に言ってって。「二度と来るな」と。「犯罪だから*」と。だって他のところもそうじゃないっすか。割引券をコピーして使っていい所なんかない訳じゃないですか。んー。「そういう使い方は、キチンとお金を払われているお客様に対して申し訳ない」と。だから「そういう使い方をされる方は入店お断りです」と言って出ていってもらったら。廻りの常連さんが「勝俣さん、珍しく怒ってましたね」「勝俣さん怒るんですね」みたいな(笑)「みんなの顔、浮かんでさ♪」とか言いながら言ったら。「僕も気を付けます」とかって言ってましたけどね(笑)

*刑法163条「偽造有価証券行使等罪」で3月以上10年以下の懲役。

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課題は「風呂」~ポンさくの湯・大水風呂~


―サウナーなのにととのってない!絶対ダメ‼…で、いよいよ核心の「お風呂」の維持!色々ありましたねぇ…。今は完璧!

勝俣:いやぁ、まぁまぁまぁまぁ。まだまだもうちょっとあるんですけどねぇ…。1年かかりますね!妥協しちゃえばって言っちゃぁちょっとおかしいんですけど。「アツ湯」(ポンさくの湯)が42℃でやらせてもらっているんですけれども。極端な話ですよ。じゃぁ40から44℃の間みたいな感じだったら全然楽なんですよ。でもそれって私達がやりたいセッティングでもないですし。

―オーナーのこだわり!

勝俣:「42℃だ!」って言うね。0.1ミリも誤差がないぐらいのね。えぇ(笑)でも実際。例えばラーメン屋さんでも「いやぁ今日は味噌ラーメン薄めですわ」とか「スープ今日は上手く出来ましたわ」とか。商品にバラつきがあったらそれはお客様に提供するものとしては。「クオリティの安定化」というところは凄く大事なことだと思っているので。サウナ室の温度も含めて良く見ていったというところはありますけどねぇ。

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(左:42℃「ポンさくの湯」、右:冷えすぎる16℃「大水風呂」)

サウナは完璧!

―サウナ室は?

勝俣:ほぼ完璧じゃないですかね!他の施設でも色々私もやったんですけど。もうちょっとトラブルが多かったんですけれども。やっぱり利用頻度でちょっと散らかってるとかそういうのは日々あると思うんですけど。設定、セッティング自体はいい感じでしたね。一番最初はメーカー違うヒーター2つ入れてる兼ね合いもありまして。

―日本初のMETOSとHARVIAのWヒーター!

勝俣:あれがねぇ…。どこまで言っていいか知りませんけれども。

―みんな知ってます(笑)

勝俣:同じ空間に、世界チャンピオンが、二人居たら…最初はバチバチになるんですよ(笑)片方凄い頑張ってて片方が休んでいたとかね?その温度になるために熱くしていってというところで。その温度になったら一旦切れて、付いての繰り返しなんですけれども。温度センサーの位置がちょっと違っていたとか。

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(左:METOSのIKI、右:HARVIA LEGEND)

熱波サービスに外国人も

―最近外国人のお客さんもサウナに入ってますよね?

勝俣:ドイツ人のお客さんに「熱波来てくれ」って。いつものようにブロワーでやったら喜んじゃって…。2泊延泊しちゃいましたから(笑)昨日も熱波に入ってきて。面白いですよ~。

―ドイツ、アウフグースの本場らしいっすからね。

勝俣:だから「俺、熱いのは大丈夫だ!」とか言って。昨日はまたブラジルの方とか入ってきて。ちょっと焼き過ぎちゃった(笑)

―外国人の方を積極鉄器に熱波に誘っているとか(笑)

勝俣:僕いつも外国人さん居たら突っ込んでいきますから!で、「いいから来い!ナウ!」とか言って。で来てくれて。めちゃめちゃ喜んでいただいて。「アイム、ショータイム」とか言ってやってたりしますねぇ。中々こういう体験がないかと思うんで。ましてやうちはクレイジー熱波。どの熱波師もクレイジーな感じじゃないですか。「なんじゃこりゃ?」みたいなのが面白いんだと思いますよ。歳も違えば国も違う人が、あのサウナ室にみっちり入ってるんすよ。「サウナ紳士に拍手」とかなってる訳ですよ。「ドイツサウナ紳士に拍手!」とか言いながら。喜んでいただいて。

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(人気上昇中!ペペナカムラ師)

―サウナは絶好調だと。

勝俣:今はお互いわかりあってきた!お互いの特性が少しあるじゃないですか。あれがねぇ、いい感じにはなってると思いますねぇ。あとは「ミスト」もですね。きっちり出てますからね。

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(熱波師「熱柱・勝俣」も絶好調!)

本邦初「ミスト発生器」

―出た!ミスト発生器♪

勝俣:「超音波霧発生器」。

―まだ名前がないやつ!

勝俣:「ミノフスキー粒子*」って言われてますね(笑)やっぱり。オープン前に色んなサウナ施設さんにお邪魔した時に。やっぱりいい施設さんは湿度が凄く良かったんですよね。どうしたものかと。上野や赤坂で色んな施策をやってたんですよね。「茶釜」とか。ん~、やっぱりヒーター2つ、熱源が2つあるんで。乾いてっちゃうのをどうしたもんかという時に。あれを考えついた時は…パーティーですよ(笑)

*「機動戦士ガンダム」に登場する架空の物質

―(笑)

勝俣:それも実現できましたからね!あとは、ととのえ親方にアイディアいただいた「御神木」とかね。凄く特徴的な、記憶に残る。実際香りも雰囲気も良かったりしますからねぇ。

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(ととのえ親方が発案!クスノキの「御神木」)

―湿度発生器、不調のこともあったとか

勝俣:なんか見たら止まってました(笑)霧を吹くときに。吸うところと吐くところがあるんですけれども。外気、通常の冷たい空気を入れたらサウナ室が冷えてしまうんじゃないかという心配があったんで。サウナ室の空気を入れて、出してたんですよ。温度は低くならないんだけど…熱すぎたらしいですね(笑)今試しに外から吸い込んだら温度が下がるとか足元が冷たいとかないので。一旦このまま行きましょうという形ですね。

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(「サウキャン」から)

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(「kawashin1」から)

冷えすぎ「大水風呂」問題

―問題は…大水風呂!

勝俣:「黄金体験 強冷水風呂」はシングルにはなるんですけどね。「大水風呂」ですね。設備屋さんが言うには。「札幌、北海道の冬の水の温度が冷たすぎた」と。チラーの設計上は8℃となっているんだけど。通ってくる場所によってはそれより低いわけなんですよ。温める機能がなければいけないよねぇっていうところで。熱交換機も、切り替えができるやつを入れてたんですよ。ところが、そもそも温かくするところの管が繋がってなかった(笑)まず繋げましたと。で説明上は「大水風呂もシングルの水風呂もチラーが別なので干渉しないですよ」って言ってたのに…全然干渉してました!ハハハハハ(笑)大水風呂を温めてしまうとシングルがシングルにならないと。う~ん…。というところになってますね。今は一旦もう数度上げたいところなんですけれども。シングルは7℃から8℃でやっていて。もう一個のほうは。温度計も…。実際は13℃14℃はあるんですよ。

―そうそう!水温計「10℃」なのに体感は「14℃」。水温計が不調っすか?

勝俣:そうなんすよ。温度計の測る場所があるんですけど。チラー出口は冷たく、逆に吸い込んできたところはぬるかったりするんですけど。変なところで測っちゃてて。実温と3℃から4℃開きがあったんですけれども。設備屋さん曰く「下駄をはかせる」というのがあるらしいんですけど。メモリで微調整してだいたい合わせたところ…「下駄が壊れた」と(笑)直すところですね。ハイ。「直接温度測ってくれ」という話にはしてますね。チラーかまさなくていいんで。設備屋さんは無駄な配管配線の露出は施工的に避けたいんだと思いますけれどもね。赤坂なんか見えちゃってますからね(笑)。

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(左:グルシン「黄金体験 強冷水風呂」、右:2℃上げたい「大水風呂」)

勝俣:まぁ一旦、真夏も真冬も経験してきたので。そういった意味も含めてバルブの調整とか温度設定も含めて、目指すところの16℃と。「8℃→16℃→32℃」ですよ。そこを目指してイキタイです。

―あとは?

勝俣:来週「塩素注入器」は直しますね。あれは前の施設の流用だったんですけれども。そこは新しくしちゃったら大丈夫です。

不感湯「ギャラクシー風呂」

―露天の「ギャラクシー風呂」は?

勝俣:正直私達、不感湯やったことなかったんすよ(笑)だから川口も「何度がいいんだ?!」と。

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(32℃不感湯「ギャラクシー風呂」)

―誰がやろうと?

勝俣:僕が言ったんですよ。露天に浴槽があったんで。露天風呂42℃なら、アツ湯も42℃。「場所が違うだけやん」みたいな感じになっちゃって。かといって「水風呂をもう一個」となると「イヤイヤ」という話になったときに。あれのヒントは多分ねぇ、旭川の「OMO7」さんですかね。

―でっかいプール?

勝俣:でっかいプール!良かったと。あのブランコみたいのがあるじゃないですか。あれイイネと、川口と。2年前ぐらいでしたっけ。行ったのがフラッシュバックしまして。

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(「OMO7旭川」のプール。詳細は「癒しのロウリュ天国!OMO7旭川 by 星野リゾート『サウナプラトー』」をどうぞ♪

https://sodane.hokkaido.jp/column/202407060500004586.html

勝俣:ホントはブランコ付けたかったんですけど。なので「浮くやつ」を。

―出たり消えたり。大人気の!

勝俣:そうっすねぇ。結構使用頻度が高すぎて…もたいないんですよ(笑)あれ高いんですよあれ。僕らも修繕しながら使っているんですけど。

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(“浮くやつ”の商品名は「リラもっく」。HPから)

―歩く人がいる?!

勝俣:普通に腰掛けてくれればいいんだけど。歩いちゃうと一気にガチャっとなっちゃう。乗るときわかんないから。危ない。誰か転んで頭さえ打たなかったらいいなぁっていう。

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(真ん中に腰かけて乗り、足から降りる!「リラもっく」から)

目標は「熱波師全員が人気者」

―熱波師「熱柱・勝俣」も定着した!

勝俣:いやぁ恥ずかしい話ですけれどもね(笑)最近は香盤表をSNSで載せさせていただいているんですけれども。「時間に合わせて早く帰ってきました」よと。仰っていただける方がいると「今日も頑張んなきゃ」という想いありますねぇ。自分もやっていただくのは嬉しいんですけど。最近特にね。私が喜びに感じてるのは。元々目標としていた「当施設の熱波師全員が人気者」と。

―感じます?

勝俣:いやぁもうねぇ…。私もうかうかしてられないですね♪私達の熱波、アウフグースって色んな特徴があると思うんですけど。「こうしてください」という感じじゃなくて。「これとこれとこれはやっちゃだめだよ」と。そもそもお客さんに喜んでもらうというのが大前提なんですけれども。「これさえしなければ、あとはいいよ」っていうところでやって行ったところ、皆色々考えてやっている

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(旧センチュリオンから大活躍「ぺろぺろなめちゃん」師)

―個性出てきましたね!

勝俣:「サウナイキタイ」さんの投稿で「だれだれさんが良かった」って。勝俣だけじゃないんですよ。きょうは誰かなぁと!「この人初めてだった」「この人いつもやっててもらって良かった」と。全体的に人気者が増えてきたというのが1年の成果かなと思っていますねぇ。本人達も「わっ♪またサウナイキタイに書かれちゃった」と。

ほんの数日前の話しなんですけれども。若い子がね、相談しに来た時に「私のアウフグースが特徴ないからなのか。サウナイキタイに書いてくれなくて。どうやったらいいんですかね」と。別に書いてもらうことが目標ではないんですけれども。男前のシュッとした子なんですけれども。一所懸命やってますんでね。あんまり喋りは得意じゃない。じゃぁ「思いっ切って、サイレントロウリュに振ってみれば?」と。その代わりTV消したりもするし。動き一つ一つもそうだし。ストーブにかけるロウリュの音の魅せ方もそうだし。あとは「お風呂で騒いでいる人がいたら静かにさせてからやらないと意味がないからね」とか言ったら、やってるー。そしたらすぐ書かれて。ん~。「勝俣さん!わかりました」って(笑)。

―良かったっすね~

勝俣:あとはだいたい皆が「やってるルーティン」がわかってきた感じ!最初の挨拶とか注意事項から始まって。こうしてこうしたら何分経過してて。お客様の動きを見てちょっと早めに展開してくとか。もうちょっとイケるかなとか扉を開けてみるとかね。まずは安全安心。あとは清潔さですね。お掃除もちゃんとした上で初めて僕たちが熱波をやらせていただいてるんだよと。私達のグループのアウフグースっていうのは、まぁ派手さはないかもしれないっすけど。クレージーさはあるかもしれないっすね(笑)

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(レアキャラ「やっぴー」師)

「ギャラクティカ・ファントム」


―噂で聞いたんすけど。サ室に新しい兵器が入るとか

勝俣:「たまお」のことじゃないのかなぁ~。

―「ギャラクティカ・ファントム」だとか!

勝俣:あぁそれ「たまお」ですよ。ハハハハハ(笑)これがねぇ、どうなのかというねぇ~。これを吊るんですけれども。吊るのはいいにしても。どれだけ「分福茶釜」になるかなんすけど。これ直置き出来たら相当イケルんですよ。上野ではちょっと浮かせて使っていたんだけど、どこまでぐつぐつイクかなんですよねぇ。やってみないとわかんないっすよ。

実際あの、フッカの噴水のやつあるじゃないっすか。HARVIAに置いたやつ。あれもう3代目なんですよ。石でもあれだけですし。南部鉄の茶釜も置いていた時があるんですけど。あれももう真っ白になっちゃうんですよ。カルキとかありますんで。サウナストーブも真っ白になるじゃないですか。なんでねぇ~。湿度を出すためのというところでしたら、どうしたものか…。

―湿度は十分(笑)朝でも湿度が十分

勝俣:でも一旦試しにやるのはセンチュリオンスタイルでもあるんで。微妙にねぇ、下にちっちゃな穴が3つぐらい空いてるんですよ。ハンダか何んかで埋めなきゃいけないんですけど。ハンダも融けるんじゃないかと思って(笑)ギャラクティカ・ファントム僕は「たまお」って呼んでるんですけど(笑)まぁそれに限らず。本当はもっと湿度が高いほうがいいんでしょうけど。えぇ~。

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(「たまお」にまだ自信がない勝俣支配人)

―ちょうどいいっす

勝俣:一旦湿度計でも測っているんですけどね。温度はそんなに動かないですけど湿度は動きますねぇ。熱波後とか。えぇ。温度が下がると湿度は上がってくるんですよ。90℃ぐらいになると。ん~。逆に100℃を超えると乾いてくる。あとはねぇ…。お客さんが一杯入ってるんんでねぇ、極端な話、お客さんの汗が湿度で出てますからね。出汁で出ますからね。

「まかない飯」で和気あいあい

―それにしても衝撃なのは「のむベサ」!メニューが増えてもう居酒屋(笑)

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勝俣:Mayaちん、頑張ってますよ!

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(「のむベサ」の若女将・Mayaちん)

まかない飯」やったんですよ。制度入れたんですよ。発端はねぇ…。学生のアルバイトの子もいる中で。朝学校ですよ。昼過ぎには部活をやって。サッカー部なんですけど。そのままうちにバイトに来ると。「お前、飯食ってんのか?」って聞いたら「いやぁ、今日食う暇なかったんす」って。えぇ。はたちちょいの若者がそれじゃいかんと!私達も色んなところで働いていた頃に「まかない」って嬉しかったんで。せっかくだからちゃんと会社に申請して。無料だとだめらしいんすよ。給料上げてて税金を引いてないとか色々あるらしいんすよ。ちゃっと有料で300円なんですけど、一食食べられると。キッチンに迷惑かけないとか。食べたものはきっちり洗うとか。そういうのを含めてやるんですけど。

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(3月卒業ひびきくん発案!酸辣そば「ピリ辛ひびきそば」)

勝俣:一番はありがちなんですけど「フロントチーム」「キッチンチーム」「清掃チーム」みたいな感じになっちゃうんですよ。お店のスタッフの一員なのにね。ん~。うちの店は全員がセンチュリオン所属で派遣や外注がないわけですから。

―そうなんすね

勝俣:全スタッフがセンチュリオン所属。なんでどっか困ったらどっかが助けに行くと。同じ会社内で一つにしたかった。そういう所で「まかない」食べて。食べながら「中忙しそうだなぁ」とかやって行ったときに連携じゃないですけれども。自分達もメニューを食べていたりとかする訳ですから。お客さんに聞かれた時に早いですよ。「オススメ何?」って聞かれたら「僕は◯◯好きなんですよ」と。そういうのもサウナの中で。「こないだオリジナルジェラート食べたんですけど美味しかったんで食べてください」ってホントに食べたから言えるじゃないですか。一旦食べてもらって。そうしたら皆利用してくれてます。

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(オリジナルの「サウナジェラート」も誕生)

―モチベーションアップにもなってると

勝俣:「今日何ですか、何ですか」みたいな(笑)「きょうはアジフライです」とか言って。「旨い」とか言ってましたよ。

―和気あいあいなのがセンチュリオンっぽい!

勝俣:いやぁ、もう一番の強みはそれですね!ホントにそういう風に皆なってくれたし。仲いいっすよ。基本間違えちゃってもいいんで「積極的に行く」。外国人対応なんか1年ほど前は「私英語なんか喋れないから無理っすわ」って言ってたのがバシバシ行きますよ!ん~。やらざるをえなくなって(笑)そもそも「外国人来ないんじゃないか」って話はあったんですよね。そしたらありがたい話で。

2年目は「どこまでチャレンジできるか」

―いよいよ4月20日で1周年!

勝俣:まぁやっとというか、早くも1年というところでしてねぇ…。4月はまるまる「1周年月間」です!「1年間の奇跡と軌跡」ですねぇ~。あとは「出逢い」も含めてそういったところを振り返りながら。色んな人に、プロ熱波師さんにも来て貰って。皆で楽しんで行こうかなという想いはありますね。プロ熱波師さんが(1カ月の)3分の1は来ますね。20日前後の週は1週間まるまるだったりするんですけれども。あと一杯「反省」しながら(笑)

―今年の抱負は?

勝俣:やっと1周廻って2周目に入るんで。「前年の自分達を越えられるように頑張る」ところが一つの目標なんですよね。スタッフさんも皆頑張ってもらっている中での2年目となるので。「どこまでチャレンジできるか」。現状に甘んじないで。施設は劣化、消耗もしますので同時進行で。旅行需要も、観光が増える中でどれだけ取り込んで。海外の方も「去年来たんだよ、今年も来たんだよ」っていう頻度が増えていただければ嬉しいところではありますねぇ。海外の有名な人が来てバズってくれればいいなぁって(笑)

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(昨年HTB「イチオシ‼」でのグルシン兄弟。4月9日再登場決定‼)

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サウナ劇場

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この記事を書いたのは

パンダ・リー(サウナ野郎っす)

No Sauna, No Life! “ととのう”話だけをお話するっす。趣味は極真空手、旅、そしてサウナ。サウナ情報&ご感想はTwitterで「パンダ・リー」まで!https://twitter.com/matsu08130896

本業はHTB帯広ブランチ・釧路ブランチの代表っす。21年5月から“サ国”とかちの首都・帯広へ。「営業」としてTV広告、番組企画等で企業様・自治体様の魅力プロモーションをお手伝い。「ライター」としてこちらの『SODANE』でサウナを中心に、農業、面白い人あ~んどホットな話題を発信中ざんす。