集中力が続かない…原因は?脳をリセットする方法&受験生必見の「脳の働きをサポートする夜食」

勉強や仕事をしていて、「もっと集中力があれば…」と思うことはありませんか? 今回は、心理学と栄養学、2つの視点から「集中力」を徹底調査! 専門家の視点からアドバイスをいただきました。

集中力とは「注意」の配分!?

まずお話を伺ったのは、天使大学看護栄養学部 教養教育科の服部健治准教授です。

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心理学において、一般的に「集中力」と呼ばれるものは「注意」として研究されているそうです。

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服部先生によると、「注意」とは以下の2つの働きを指します。

  1. ・必要なものに意識を向ける

  2. ・不要なものを捨てる

この2つを同時に行うのが「集中」している状態です。

集中と非集中のバランスが大事

先生の解説によると、人が何かに取り組むとき、全てのエネルギーを注ぎ込むわけではないということです。

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「例えば、やるべきことに80%のエネルギーを使っている時、残りの20%は周囲の情報(物音や気配など)をキャッチするために使われています」

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「集中しすぎると周りが見えなくなり、危険を回避できなくなります。集中できないことは決してダメなことではなく、人間にとって必要な『危機回避』の機能でもあるんです」(服部先生)

カフェでの勉強は効果的?

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よく「カフェに行くと勉強がはかどる」という人がいますが、これは効果があるのでしょうか?

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服部先生「人によっては非常に重要です。『場所を変える』ことが、自分なりのスイッチになるからです」

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スポーツ選手がスパイクを履くと気合が入るように、「カフェに行ったら勉強モード」というスイッチを作っておくことは有効だそう。自分なりの儀式や場所を持つのがポイントです。

マルチタスクを乗り越えるコツ

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あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ…と頭がいっぱいになると、集中力は低下してしまいます。そんな「マルチタスク」状態を乗り越えるテクニックを教えてもらいました。

1. リマインダー機能を活用する

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仕事の連絡や課題が出たら、すぐにスマホなどのリマインダーに登録! 「全てを覚えていなくても大丈夫、通知が来るから」という安心感が負担を減らし、目の前の作業に集中させてくれます。

2. 付箋でタスクを「見える化」する

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やるべきことを付箋に書き出し、終わったら剥がして捨てる。 作業の進み具合が目に見えて分かり、「これだけ終わった!」という達成感にもつながります。

スマホゲームはリフレッシュになる?

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ところで、集中が切れた時にスマホゲームをするのはアリでしょうか?ナシでしょうか?

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服部先生によると、パズルゲームなどの「単純作業」は、集中のリセットに効果的だという研究結果もあるそうです。

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ちなみに服部先生ご自身のリフレッシュ方法は、「ぼーっと考えごとをする」ことだとか。脳を休める時間は大切ですね。


学生たちのリアルな声と「夜食」の悩み

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実際に天使大学の学生さんたちにも、集中するために工夫していることを聞いてみました。

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・「音楽は聴かない。絶対に『ながら勉強』はしない」(学生)

・「友達と一緒に勉強して、ペースを合わせることで集中を持続させる」(学生)

一方でこんな声も…

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「勉強しようとすると部屋を片付けたくなる」「家だとゲームやテレビの誘惑が多い」といったリアルな悩みもありました。

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そして、受験シーズンといえば気になるのが「夜食」です。 遅くまで勉強しているとお腹が空きますが、何を食べていいのか迷いますよね。

管理栄養士が教える!脳の働きをサポートする「夜食レシピ」

続いてお話を伺ったのは、天使大学 客員教授で管理栄養士の山口敦子先生です。

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山口先生によると、夜食のポイントは以下の3つ。

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  1. ・エネルギーは200kcal程度に抑える

  2. ・胃腸に優しく、消化が良いもの

  3. ・温かいもの

スナック菓子やカップ麺は手軽ですが、高カロリーになりがち。 そこで、山口先生に脳の働きをサポートしてくれる、おすすめ夜食レシピを教えてもらいました!

さつまいもとさばみそ煮のまろやかスープ

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缶詰を使って手軽に作れる、受験生にぴったりのスープです。

【材料(1人分)】

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さつまいも:50g  さばみそ煮缶:1/2缶

ニンジン:20g  タマネギ:30g

ほうれん草:10g  みそ:小さじ1  水:200cc

【作り方】

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  1. ※野菜は小さめに切ると火の通りが早いです。

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【作り方】

・鍋に水を入れ、食べやすい大きさに切ったサバ以外の具材(さつまいも、ニンジン、タマネギ)を入れて、柔らかくなるまで煮ます。

  1. ・野菜が柔らかくなったら、みそを溶き入れます。

  2. ・さばみそ煮と、ほうれん草を加えます。

  3. ・ひと煮立ちしたら火を止めて完成!

なぜこの食材が脳にいいの?

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さば(青魚): 脳の機能を維持するために重要なDHA・EPAが豊富に含まれています。

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ニンジン・ほうれん草: 緑黄色野菜に含まれるビタミンKには、血液をサラサラにする働きがあり、脳への血流もサポートしてくれます。

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ほっとする味わいで、体も温まる一杯。サバ缶の旨味が溶け出しているので、出汁いらずで美味しく仕上がります。

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頑張る受験生の皆さんは、栄養満点の夜食でエネルギーチャージ! 風邪を引かないように、元気にこの冬を乗り切ってくださいね。

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この記事を書いたのは

イチモニ!健康けっこう!調べ隊

天使大学とイオン北海道、HTBは、北海道民の健康に寄り添い、道民の課題を解決するための共同プロジェクトとして「どうみん健康化計画」を立ち上げました。その活動の第一歩として、健康にかかわる情報を道民のみなさんにお届けするイチモニ!の特集「健康けっこう!調べ隊」のコーナーを月に1回お送りしています。

https://www.htb.co.jp/douminkenkou/