どうやって患者さんを支えるの? がんになったからこそ気づいたいろいろ
2025.04.13
サッポロファクトリーで開催されたHTB春の感謝祭の一環として、「はなさく生命プレゼンツ 私は大丈夫を疑ってみよう 女性のがん編」というトークイベントを開催しました。その第2弾。どうやって、患者さんを支えるか、、です。
前編はこちら・・・
https://sodane.hokkaido.jp/event/202504111942005202.html
進行は・・・
HTBアナウンサー 森さやか
乳がんサバイバーである阿久津友紀、
札幌フィメールクリニックの矢嶋彰子先生にご登壇いただきました。
突然、クイズです!
Q:がん患者の方どんなふうに接してほしいと思っているのでしょうか?(患者さんへの取材の中で感じた、問題です)
①優しくする
②元気づける
③これまで通り
④そっとしておく
森:聞いてみましょう。一番だと思う方・・・一番上がらない。二番元気づけてほしい。これもいらっしゃらないですね。これまで通りがいいんじゃないかと思われる方、多いですね。これまで通り。。4番のそっとしておく。これも手が少し上がりましたね。ありがとうございます。
阿久津:衝撃の答えを・・・。
答えは・・・・
全部です。
森:全部当てはまるんですね。あくつさんもやっぱりご自身もそうでした?
阿久津:やっぱりこれまで通りにしていただくというのが嬉しいということは多いかなと思うんですけど・・・優しくもされたいんです。
大丈夫って言ってもらいたいし、今日ちょっと具合悪そうだからこれやっておこうかってちょっと優しくしてほしい (笑)。
でも、必要以上に元気づけられて、大丈夫だよとか、何とかさんが大丈夫だったから、大丈夫だと思うとかっていうのはダメなんです。
そこはちょっとダメなんですけど、やっぱり元気づけるっていうことも大事ですし、あとはやっぱりそっとしておくっていうこともやはり大事で。今話しかけられないけど、あなたのことを心配しているし、あなたのことをちゃんと見ているよっていう風にすればですね、その方には気持ちは伝わると思うんです。私はそう思ってやってるんですけれども。
なのでそっとしておくっていうことも大事で、そっとされていて・・・ちょっと飲み物とかが机に置かれていると心配しててくれてるのだなと思う。自分にかける言葉はちょっと少ないかもしれないけれども、心配してくれているんだなというのを感じるだけでちょっとほっこりするというか幸せになるというか落ち着くというかというのがあるのかなというふうに思います。
その方の今、体調が具合ちょっと悪そうかなとか、今日は大丈夫そうかなというのを、よく一緒に見ながら言葉もかけていく。とにかくやっぱり一緒にそばにいるっていうところも大事なのかもしれないですね。
会社の中だとお帰りって言って迎えてもらったのが、すごく一番私は嬉しくて。
あとはちょっと荷物が持ちづらかったりするんです。乳がん手術とかをすると。ですので、そういう時に何かできることあるとかこの荷物持っておくよとかっていう風に少し言ってもらえると。ありがたいなと。
この方のために、次は何かをして差し上げたいなっていう風に思うという・・・。お互い様がいいかなと思うんです。
森:病気も乳がんだけじゃなくて、いろいろな病気だったり。あとは体の特性もあると思いますし。それ以外にも家族の介護とかいろいろなみんな事情がある中で
それがお互い様の気持ちで支え合えられたら一番いいなというのはすごく感じますよね。
矢嶋先生:家族のためにもね。自分のためにも健康を変えられていただきながら、関係性を保ちながらお互いにいろんな人に検診行ったとか。
からだ最近大丈夫っていう声を掛け合いをするっていうことが、少しでも検診率を上げていくきっかけにもなるのかなと思います。
患者さんになった方の力はすごくて、やっぱり周りの方に自分が前向きになった途端にやっぱり周りの方に検診を進めてくださる。本当に良き検診を推進する協力者というか、味方になってくれてるなと思うので、皆さん前向きになるとそういって周りの人たちに広めてくれていて、本当にありがたく思ってます。
森:そんな女性の健康のことに対して先生から今日の一番のキーワードがあればメッセージ伝えていただけますか?
矢嶋先生:そうですねまずは関心を持ってほしい。自分がなるかもしれないです。そしてセルフチェックをしたり、検診を受けたり、こういうことを自分のライフプランというか年間スケジュールでもいいんですけど、そういうところにちゃんと落とし込んで、毎年クリアしていってほしいなと思います。
森:先ほど、控室で先生に乳がん検診って何月が一番受ける人が多いとかそういうのあるんですかって聞いたんですよね?
矢嶋先生:だいたい平均的なんですけど無料クーポンを使うことは3月の駆け込みが多いようです。ただ冬が足遠のくんですよね。
雪がある時に何ともないのに行きたくないって思ってしまうようで。自分のお誕生月なんかに自分のヘルスチェックをしてもらうのはどうでしょうか?というのをお勧めしています。
森:お誕生月という時に自分の体のことを一回見直す。そして暖かくなってきた方が検診を受けやすい方はまさにこれからですよね。
矢嶋先生:今、雪も溶けてこれからいい季節になりますのでぜひ検診を受けに行こうという気持ちになっていただけたらいいなと思います。
森:やっぱり大丈夫という言葉をですね、疑ってみていただいて。自分は大丈夫かな?OKかな?っていうところを振り返っていただければと思います。
もう一人ゲストをお迎えいたします。はなさく生命の統合マーケット企画部課長の山崎美佳さんです。
はなさく生命 I’m OKプロジェクトとは?
山﨑さん:I'm OK!プロジェクトとはライフスタイルの多様化することによって、個人個人がさまざまな責任を担う中、女性が自分のことを後回しにしてしまうという状況に対して課題認識を持ちまして、悩みを抱える女性たちが少しでも生きやすくなる社会を目指した取り組みとなります。
女性の心とか体に関する情報の提供だったり、自分と向き合うきっかけとなる体験作りであったり、最新のニュースの発信などをしておりますのでぜひサイトの方をチェックしてみてください。
https://magazine.life8739.co.jp/
森:5月にもイベントがあるんですね?
山﨑さん:5月10日土曜日に札幌駅前のクリニックで無料の乳がん検診イベントを実施いたします。
I’m OKアクション乳がん検診啓発イベントです。
さつきた健診の杜クリニックで無料でお受けいただけますが事前の申し込みが必要となりますのでご興味がおありの方はぜひホームページやX、インスタなどをご覧ください。
https://timerex.net/s/life8739.lp_market/c048139c/
森:こういった皆さんがたくさん集まる場所でこういうお話をしていくというのも非常に大切なことですよね?
矢嶋先生:コツコツこんなところ行ってきたよって、イベントのお話してもらったり。それこそやっぱり備えっていう点でがんにまだかかってない人同士でもなんか備えてる?とかどんなところの病院がいいかな?とかそんなことを気軽に情報交換してもらいながら検診を広めていってほしいなと思います。
ぜひ周りの方に広めていただけたらなと思います。
がんとともに、、、。
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決して1人ではありません。