Gotoトラベルスタート・・・函館ホテルにお得に泊まって医療支援も

22日スタート!「Go Toトラベルキャンペーン」

7月22日に始まった政府の観光支援事業「Go Toトラベルキャンペーン」。
新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた観光などの産業を盛り上げるために
国が行うキャンペーンの1つです。
東京都で新型コロナウイルスの感染が拡大していることから
開始直前に東京都を目的地とする旅行(都内の旅行も含む)と東京都民は対象から外れましたが、
国内旅行にかかる費用の半額を補助してくれる事業です。

image001.jpg

上限は1人1泊あたり2万円(日帰り旅行は1万円)で
支援額のうち35%は旅行代金の割引に、
15%は旅行先で使える地域共通クーポンとして配布されます。
このうち7月22日には始まったのは「35%の旅行代金の割引」のみで、
「地域共通クーポンの配布」は9月以降に始まる見込みです。

函館のホテルでは独自の取り組みで医療支援も!

全185室のうち、115室に露天風呂が付いている函館市の「湯の川プリンスホテル渚亭」。
大浴場のように混雑することなく「密」を避けながら温泉で疲れを癒すことができます。

image002.jpg

このホテルではGo Toトラベルキャンペーンの対象施設に登録されることを前提に
早々に独自の取り組みを発表しました。
それが、Go Toトラベルキャンペーンを活用した医療機関への支援です。
今後発売する予定の「Go Toトラベル専用プラン」の宿泊者
1人につき500円を地域の医療機関に寄付するといいます。

image003.jpg

「お客様はまだまだ不安を抱えて利用している状況です。
旅行を通じて地域の医療機関に貢献できるということで
本来の旅行の楽しみを十分味わっていただけるようにという思いのプランです。」
と話すのは土肥達也取締役。

湯の川プリンスホテル渚亭では
4月に宿泊した人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かり一時全館を休業に。
新型コロナウイルスに対する取り組みをどのように行っていくか考え続けてきました。
さらに、独自の取り組みは他にも・・・

いま旅行をためらう人にも選択肢の幅を提供

東京都などで感染の拡大が続き、
「旅行には行きたいけれど、いま行くのは不安」という人もいる中で始まった
期間限定のGo Toトラベルキャンペーン。
いま旅行に行くことをためらう人の選択肢を広げようと
湯の川プリンスホテル渚亭では新型コロナウイルス感染症が落ち着いた後に
Go Toトラベルキャンペーン同様に宿泊代金の35%を割り引く独自サービスを行う予定です。

image004.jpg

「新型コロナウイルスのワクチン接種ができるようになることと、
インフルエンザ同様に地域の医療機関で簡単に新型コロナウイルスの検査ができる
という条件が整った段階でGo Toトラベルを使わない人にも
同じような割引率で宿泊プランを提供したいと思っています。」(土肥取締役)

まだまだ厳しい状況が続いている宿泊、観光業界。
湯の川プリンスホテル渚亭では食事会場が密にならないよう予約を7割程度に抑えているほか、
マスクの着用やソーシャルディスタンスの確保など感染対策を行いながらお客様を迎え入れています。

観光地・函館朝市は期待と感染対策強化

Go Toトラベルキャンペーンが始まって最初の祝日となった7月23日。
観光地・函館朝市は、まだいつもの祝日に比べると観光客は少ない印象ですが
道内客を中心に親子連れの姿も見られ、徐々に賑わいを取り戻していました。
しかし、ある店の店主は
「道内のお客さんがメインで道外からのお客さんは少ない。
海産物や土産物はなかなか売れないのが現状。
道外からも来てほしいけれど感染のことを考えると何とも言えない。」
と複雑な心境を語りました。

函館朝市では観光客を歓迎する一方で、感染対策にも力を入れています。
7月からは函館朝市で使える独自の電子マネー「サポートペイ」を導入しました。
スマートフォンに専用のアプリをインストールして
函館朝市に設置された機械で事前にお金をチャージすることで
一部の店舗でQRコード決済ができるようになります。
現金の受け渡しがなく接触感染のリスクを抑えることができます。
さらに7月22日までに各店舗につり銭トレイを配布したほか、
屋内だけでなく屋外にもアルコール消毒液を置くなど感染対策を強化しています。

1

この記事を書いたのは

HTB報道部記者・喜多和也

映画「しあわせのパン」の暮らしに憧れて北海道に来たパン好き記者。パンシェルジュ。

2021年11月まで函館駐在で看護学院パワハラ問題などを取材。

https://www.htb.co.jp/news/harassment/

合わせて読みたい