究極のすき焼きを大学生がプロデュース 食の宝庫・南北海道

海の幸だけじゃない!食の宝庫・南北海道

札幌から南に車で約4時間。観光地としても名高い函館市を中心とするエリアを道南地域と呼びます。イカをはじめとする海の幸が有名ですが、転勤を機にこの地で過ごして1年。ここは海の幸だけではない食の宝庫だと感じています。私も様々な生産者の皆さんを取材させていただきましたが、今回、そんな生産者を大学生たちが取材し、この地だからこそ生み出せる究極のすき焼きの販売を始めました。

生産者の思いを取材 自らの言葉と映像で情報発信

この映像、どこかのテレビ局やプロダクションが作ったものではありません。大学生が生産者を取材、撮影して編集をした映像です。作ったのは慶応義塾大学でメディアアートの研究をしている石井飛鳥さん(動画プロデューサー)、幼い頃から動画編集に没頭していたという中国北京大学の張田仁平さん(動画編集)、来年からカナダの大学に進学予定の平島竹流さん(ライター)の3人。全員が高校時代の同級生で19歳という若きクリエーターです。

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<左から石井さん、張田さん、平島さん>

「じもとすき」と名付けられたこのプロジェクトを立ち上げたのは食育事業を数多く手掛けるNPO法人のこたべ代表の平島美紀江さん。「こういうことでもないと生産者の所に行くことがない。実際に行って見て、若い世代の感性で感じたことを発信して欲しい」と生産者を大学生たちが取材をして発信する取り組みを考え出しました。

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<上段が生産者/下段が大学生らと平島美紀江さん(右)>

まず第1弾として販売を始めたのはすき焼き。それも「究極の」すき焼きです。素材には北斗市のおぐに牧場の牛肉をはじめ、七飯町のエサや飼育方法にこだわった高級卵と日の出食品の道南産の大豆だけを使った豆腐を使い、割下は素材に合うものを炭火割烹菊川が手がけました。それぞれの現場を大学生が取材し、動画編集や記事を執筆。11月29日のいい肉の日にクラウドファンディングサイトMakuakeで販売を開始しました。目標金額10万円のところを開始から3日ですでに3倍以上の32万円を集める人気ぶりです。(12月1日正午時点)

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<Makuakeサイト>
https://www.makuake.com/project/gokujo-sukiyaki/

Makuakeサイトの記事の執筆を担当した平島竹流さんは「今回取材をした生産者の皆さんは量産して安く売るのではなく、コンセプトを持って販売をしている」と1次産業のポテンシャルの高さを感じたと語ります。さらに、何をどのように撮影するか悩みながら取材に臨んだという石井飛鳥さんは「百聞は一見に如かずで、農業の大変さを分かった気にはなっているが本当にどれだけ大変か、どれだけこだわっているのか、雪が舞う中で凍えながら取材をして感じた」と話し、動画編集を担当した張田仁平さんも「東京など農業と離れた生活が長かったこともあり普段生活の中で食べている食材のことをこんなにも知らなかったのかと感じた」と農業と自分たちの生活の結びつきを考えるきっかけになったといいます。

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<炭火割烹菊川での取材風景>

プロジェクトに参加した生産者の1人、小野養鶏場の小野美孝さんは「私たちが予想をしない発信の仕方を持っているので楽しみ。農業には風土が大事で、道南地域の食材が1つの鍋に集まるというのは面白い」とプロジェクトに期待を寄せています。この活動を支援したい方は是非、大学生たちが作ったクラウドファンディングサイトを覗いてみてください。

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この記事を書いたのは

HTB報道部記者・喜多和也

映画「しあわせのパン」の暮らしに憧れて北海道に来たパン好き記者。パンシェルジュ。

2021年11月まで函館駐在で看護学院パワハラ問題などを取材。

https://www.htb.co.jp/news/harassment/