特許も取得・・お米のシロップってどんなもの?新十津川
2021.04.09
#食酒米の里・新十津川で新名物が
酒米の作付面積が北海道一の新十津川町で、「お米シロップ」が発売された。
このシロップは“ただもの”ではない。なんと「特許」を持つシロップだ。
特許取得(登録)は2020年12月2日。
特許名「甘味料、パンまたは焼成食品材料の製造方法」。
このシロップ、パンを作る時に混ぜて作ると、よく膨らんで、しっとりふんわりする効果を持つという。
2016年から4年の歳月をかけ、新十津川町と農研機構(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)が共同研究をした結果、誕生した。
きっかけは、日本酒を造る時には発生する「酒米粉」の有効利用だった。
これが「酒米粉」!
日本酒を造る時には酒米を削って中心部のみを使う。まわりの粉は「酒米粉」と呼ばれ、これまでは家畜の飼料などになっていた。「削った後の粉を何かに使えないか?」
研究の結果、「酒米粉」を糖化して発酵させると甘味料の原料となること。発酵させてパンを造る時に混ぜるとよく膨らんでふんわりすることなどがわかった。
さっそく、「お米シロップ」を生地に練りこんだコッペパンやクロワッサンが学校給食に採用され、小中学生にも好評だった。
新十津川町内では、「お米シロップ」を使ったアイスなど商品開発が広がっているが、家庭でも甘味料としてつかってもらおうと、3月22日、一般販売に踏み切った。
アイスにさらにかけても、料理にもパンを焼くにもよさそう。是非お試しを。
【商品紹介】
「しんとつかわ お米シロップ」(240グラム)864円(税込)
【取扱店】
新十津川物産館(通称 くじら館)「1階売店」
営業時間:午前10時~午後5時半(3月~10月)
定休日:「売店」は年末年始のみ(12/31-1/3)
※「レストラン」は毎週月曜日が定休日
電話:0125-76-3141(新十津川総合振興公社)