10日、江別市の空き家に忍び込み、ウイスキー3本などを盗んだとされる高齢者2人の裁判が始まりました。
捜査員に両脇を抱えられながらゆっくりと進む海野秀男被告88歳。今年5月、江別市内の空き家に忍び込んで、ウイスキー3本などおよそ1万円相当を盗んだ罪に問われています。
札幌地裁で開かれた初めての裁判。海野被告は車いすに乗って法廷に現れました。
起訴内容について事実と違いないか、裁判官に聞かれた海野被告は「ありません」と述べました。
10日は、海野被告と共謀したとされる松田秀美被告71歳の裁判も同時に行われました。松田被告は法廷で「盗み目的で運転はしたが、邸宅侵入と盗みはしていない」と述べました。
88歳と71歳の2人は札幌刑務所で知り合いました。
服役中に、内部の工場で知り合ったという2人。
出所後の海野被告が松田被告に電話で、次のように犯行を持ち掛けたとされています。
「『コト』をするので運転してくれないか」
…「コト」とは2人の間で盗み全般を現す「隠語」として使われていて、海野被告が「実行役」、松田被告が「運転役」を担っていたということです。
また、この2人は、渡辺健一被告69歳とも共謀したとされています。渡辺被告は盗んだ金品の「保管役」とされています。
海野被告と松田被告の次の裁判は10月3日に行われる予定です。
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