知人の男性に対し、「マジでしめる」などとLINE上で複数回送信して脅迫したうえ、金を奪おうとしたとして夫婦が逮捕されました。男性はその後自ら命を絶っています。
恐喝未遂と脅迫の疑いで逮捕されたのは、札幌市北区の派遣アルバイト従業員、金井凌容疑者30歳と、妻でパート従業員の里佳容疑者38歳です。
2人は去年4月から5月にかけて、同居していた当時28歳の知人男性に対し、LINE上で危害を加えることを伝えるメッセージを複数回送ったうえ、現金150万円を脅し取ろうとした疑いが持たれています。
LINEで執拗に金を要求 SNSで支配か
これは2人と男性とのやりとりの一部です。
金井凌容疑者)「迷惑料込みで150借りれるなら借りて返しな」「いま俺らに嘘ついてる事全ていわないとマジでしめる」
2人からの度重なる要求に応えるため、男性は寝る間を惜しんで働いていたといいます。
男性の母親)かなりの金額を要求されて支払わないといけない状況に追い込まれ、(複数の派遣会社に)何社も登録して寝ないで仕事に行っていた状態」
男性の家族によりますと、男性は金井容疑者と幼稚園の頃からの幼馴染で、おととし秋から金井容疑者夫婦の家で一緒に暮らしていたといいます。
男性に対し位置情報の共有を常時要求
その後、男性は2人から金を要求され、常に位置情報の共有を求められるようになりました。
去年5月、男性は空知の月形町にあるゴルフ場跡地で、車内で練炭を使い自ら命を絶ちました。男性のスマートフォンには遺書とみられるメモが残っていました。
被害者の男性)「そろそろ生きるのすら疲れたわ」「辛すぎるわ、ごめんね最後の最後まで親不孝だったね」
警察の調べに対し、妻の里佳容疑者は容疑を認めています。
一方、金井容疑者は「何でこんなメールを送ったのかそんな前のことは知りません」と犯行の意思を否認しています。
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