自公連立解消で道内選挙区にも異変!?象徴区「道4区」の選挙協力も白紙に 公明の支援ナシだと厳しい自民候補者も
2025.10.14
突然幕引きとなった26年にわたる自公連立。公明党が候補を擁立し自民党が支援に回ると決めた衆院道4区をはじめ道内の選挙区に影響が出そうです。
自民・武部新道連会長「これまで築いてきた26年の強い絆はそう簡単に崩れるものではないと思っていますし」。
公明道本部・佐藤英道代表「培ってきた絆というものも無になるわけではありませんので」。
北海道の自民党と公明党のトップが口にした「絆」は、続いていくのでしょうか。
先週金曜日に行われた自公の党首会談。公明党の斉藤代表が高市総裁に伝えたのは、26年にわたる連立の解消でした。
斉藤代表は、「公明党が擁立する衆議院小選挙区候補への自民党からの推薦は求めない。自民党候補への推薦も行わない」と述べました。
道内では次の衆院選にむけ、道4区で自民党の中村裕之衆議院議員が公明党道本部代表も務める佐藤英道衆議院議員に選挙区を譲ることが発表されたばかりでした。
自民・中村裕之衆院議員(Q4区の協力体制が白紙に?)「その可能性は大きいのではないか。ドラスティックに直ちに方向転換するというのではなく道内でもお互いに協議しながら方向性定めたい」。
公明党道本部・佐藤英道代表「公明党北海道本部の党員の皆さん、支持者の皆様方のご意見を伺うことから始めるのが私は一番重要であると」。
去年10月の衆院選で中村議員を破った立憲民主党の大築紅葉衆議院議員は、道4区の動きについて。
立憲・大築紅葉衆議院議員「今後どうなるかは注視していきたいとは思っております。私自身は、1か所1か所地域を回って声を聞いていきたいと思います」。
自民・鈴木宗男参院議員「すべてにおいて痛手だと思います」。
自自公政権として始まった自民党と公明党の蜜月関係。当時、官房副長官だった鈴木宗男参議院議員は、悔しさをにじませます。
自民・鈴木宗男参院議員「政治資金の問題についても明確な、公明党さんの考えに近い判断をすれば、また私はチャンスはあるのではないかと」。
公明の支援がないと厳しい自民党の候補者 道内の選挙区では大苦戦に!?
公明党からの選挙協力がなければ、厳しい戦いを強いられる可能性がある自民党。
去年の衆院選、小選挙区で当選した自民党の候補者はわずか3人。比例代表で公明党に投票した人すべてが、それぞれの選挙区で自民党候補に票を投じたと仮定した場合、その公明票を差し引くと道6区と道12区では勝敗が逆転します。
立憲民主党の勝部賢志道連代表は、道内12選挙区に出馬した現職の議席死守を強調しました。
立憲・勝部賢志参院議員「今まで自民党さんを応援してきた方々にも私どもに応援をしてもらう、理解をしてもらって支援をしていただけるという状況を作るための政策的なブラッシュアップというのは必要だと思っています」
連立解消により道内選挙区にはどのような影響が出るのでしょうか。専門家は…。
北大・佐々田博教教授「保守層と言われるような有権者が公明党と連立を解消したことで戻ってくる可能性もあるし」
「地方(都道府県)レベルでは自公の協力体制はしばらく続いていくんじゃないかなと思います」。