札幌市の中心部で車道の有効活用を考える社会実験をかねたイベントが6月17日(金)から、札幌三越の南側、南1条通の2丁目から3丁目で始まりました。イベントの名前は『さっぽろわざわざわストリート』。みんなで“わざわざ”出かけたくなるような、“ざわざわ”としてにぎわいのある通りにしたいという思いから名付けられました。
南1条通りは、歩道側の車線が路上駐車する車両で埋まったり、歩道を走る自転車が多かったりと歩行者が快適に過ごせる空間が不足していると以前から指摘されていました。今回の社会実験では、6月いっぱい、片側2車線の片側の1車線を規制し、キッチンカーやオープンカフェを出店することで中心部のにぎわい作りに役立てようという狙いです。
オープニングセレモニーには札幌市の秋元克広市長も参加しました。秋元市長はこの実証実験は札幌の新たな魅力づくりにつながると期待を寄せています。
秋元市長は、インタビューに「自転車、歩行者、車を使うそれぞれの皆さんが使い勝手のいい空間になることを試すことができれば、色々なところで広げていければと思う」と話していました。
一方で、取材をしていると気になることも見えてきました。南1条通りに車が停められないからか1本隣の通りでは路上駐車の車が増えていたように思います。こうした課題も今回の社会実験では見えてきそうです。
「さっぽろわざわざわストリート」(6月20日(月)お昼頃撮影)
イベントは毎日午前11時から午後8時まで。夜間も交通規制は行われたままで夜は荷捌きの空間として利用されます。『さっぽろわざわざわストリート』は6月30日(金)まで行われています。札幌中心部は大通公園など緑にも恵まれた市民にとって憩いのスペースです。今回の社会実験、私たちのくらしのあり方やこれからの社会のあり方を考えるヒントになるのではないでしょうか。