11月に入り 冬の足音が近づいてきました。
寒さ対策をしないと体温も低くなってしまいますよね。
私たちが寒さを感じるとき、体の中ではどんな変化が起きているんでしょうか。
天使大学栄養学科の金澤康子先生に伺いました。
寒さを感じるメカニズムとは?
寒さを感じるセンサーは、脳の中と皮膚にもあります。
寒くなると、その温度センサーが脳に命令を出して体の中の熱が逃げないようにします。
体の中心というか部分、内部の温度を保つために、寒いときは(体の)表面の血管を収縮させて、手足から熱が逃げていかないようにしているわけです。
体内で作られた熱は、血液が循環することで、全身に運ばれますが血管が縮むと、血液の流れが滞るので熱がいきわたらなくなり その結果、寒さを感じるんです。
寒さに負けない体づくりのために必要なことは?
寒さを感じるメカニズムについて知った後は、対処法が知りたくなります。先生に続けて伺いました!
先生がまず伝えてくれたのは、寒さを負けたい体を作るためには大切なことは食事をきちんととるということです。
食事誘導性熱産生=「食事をして、それを消化して吸収する過程でも熱を作ること」というメカニズムがあります。これを利用するんです。
食べた摂取エネルギーの10%くらいが熱になって放散されていきます。
特にたんぱく質を摂取するとその30%くらいの熱を発生すると言われていて、きちんとご飯を食べて消化すると、体に熱が発生して体を温めることになります。
特に朝食が重要です。食欲がないときでも、たんぱく質をとるようにする必要があります。
このように、たんぱく質をふんだんに取り入れた朝食をしっかりとることが寒さに負けない体づくりにとって重要だとわかりました。
ぜひ意識して寒い冬を乗り切りましょう!
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