札幌駅周辺が激変!メディア初潜入の地下鉄ホーム増設工事と「空飛ぶ街路灯」の舞台裏
2026.05.04
北海道の交通の要衝、札幌駅。

現在、この周辺では100年に一度とも言われる大規模な再開発が進行しています。その中でも、市民の足である地下鉄南北線さっぽろ駅で行われている「ホーム増設工事」の現場に、HTBの朝の情報番組「イチオシ!!」がメディアとして初めて潜入取材を敢行しました。普段、私たちが何気なく歩いている地面の下で、一体何が起きているのでしょうか。
混雑緩和の切り札「ホーム増設工事」とは
現在、地下鉄南北線さっぽろ駅のホームは、麻生方面と真駒内方面の電車が同じホームの両側を利用する「島式ホーム」となっています。

しかし、利用者数の増加に伴い、通勤・通学時間帯の混雑が課題となっていました。

この問題を解決するために進められているのが、ホームの増設です。現在あるホームの隣に、もう一つ新しいホームを作るという大規模なプロジェクトです。完成後は、現在のホームが「麻生方面専用」、新設されるホームが「真駒内方面専用」となり、乗客の流れを完全に分離することで、混雑の緩和と安全性の向上が期待されています。
札幌市交通局の金編康平さんは、「いま見えている通行止めの下が、我々が新しくホームを作っている場所です」と、駅前通りの一部を規制して行われている地上工事の重要性を語ります。

驚きの光景!地下1階に広がる広大な「新駅務室」候補地
取材班は特別に許可を得て、駅前通りの地下へと足を踏み入れました。そこには、地上からは想像もつかない広大な空間が広がっていました。



地下1階、北5条通の下では、今回のホーム増設に伴い、既存の駅務室を移転するためのスペースが確保されています。
現場責任者の阿部建一さんは、「この壁をぶち抜いて、現在のさっぽろ駅のコンコースとつなげる計画です」と説明します。

来年度からは本格的な建設工事が始まり、利便性の高い新しい駅務室や券売機室が誕生する予定です。
深夜の札幌駅前に現れた「空飛ぶ街路灯」
工事は地下だけではありません。地上でも、地下掘削の支障となる設備の撤去作業が深夜、人知れず行われています。

ある日の深夜、駅前通りでは高さ10m、重さ1.5tにも及ぶ巨大な街路灯の撤去作業が行われました。クレーン車が慎重にアームを伸ばし、ワイヤーを固定。固定ボルトが外されると、巨大な街路灯がゆっくりと夜空に浮かび上がりました。その光景は、まるで街路灯が空を飛んでいるかのようです。

「倒れたら大惨事なので、非常に神経を使います」と阿部さんは語ります。多くの人々が行き交う都心部だからこそ、一寸の狂いも許されない精密な作業が、安全第一で進められていました。
2028年に向けた「札幌駅周辺再開発」の全貌
地下鉄さっぽろ駅の新ホーム完成は、2028年度を予定しています。しかし、札幌駅周辺の変貌はこれだけにとどまりません。
動画内で紹介された「札幌駅周辺再開発」のタイムラインを確認すると、驚くべき変化が目前に迫っていることがわかります。
2028年: JR札幌駅の北側に「新商業施設(旧パセオ・サツエキBridge跡地)」が開業予定。さらに、札幌西武跡地には「再開発ビル(地上160m)」が完成予定。
2030年度: 新バスターミナルビルの一部(旧エスタ跡地)が竣工予定。
2034年度: 新バスターミナルビルが全面開業予定。
2038年度末以降: 北海道新幹線 札幌駅が開業予定。
駅前のシンボルであった大丸札幌店やステラプレイスと並び、2028年には超高層ビルや新たな商業施設が立ち並ぶことになります。
地下鉄の新ホームは、これらの新しいビル群と地下1階・2階で直接接続される計画となっており、地上と地下が一体となった利便性の高い都市空間が誕生します。
未来の札幌へ、着実な歩み
取材によって明らかになった、再開発の最前線。そこには、最新の技術と、それを支える多くの技術者たちの情熱がありました。

私たちが数年後に目にする新しい札幌の風景は、今日この瞬間も地下深くで、あるいは深夜の地上で積み重ねられている懸命な作業の結晶です。

2028年、そしてその先の新幹線延伸を見据え、札幌は今、大きな期待とともに生まれ変わろうとしています。
