札幌市北区の住宅。記者がみつけたのは…
国の天然記念物・北海道犬の赤ちゃんでした!
ケージを開けると、カメラにも興味津々の様子で駆け寄ってきました。
普段は抱っこされるのを嫌がるという北海道犬ですが、この日は記者におとなしく抱かれていました。
北海道犬を育て続けて半世紀。札幌に住む、梅本博さん79歳。
梅本さんの家には7頭の成犬がいます。
今回生まれた子犬のお父さんは「阿希雄」お母さんは2度目の出産、「純有牙姫」です。
この北海道犬、もともとは・・・狩猟犬(クマ猟犬)です。
古くからアイヌの人々の狩猟の手助けをしてきた北海道犬。「アイヌ犬」とも呼ばれていました。
現存する北海道犬・千歳系のルーツになったといわれているのがこちらの写真の「阿久(あく)」
この阿久から続く血統の犬の中に、梅本さんの人生を変えた犬「北海猟王」がいました。
〝絵になる犬〟という風に梅本さんが犬を見るようになったというきっかけ「北海猟王」。今回生まれた子犬にもこの猟王の名前をつけました。
そこには「血統を守り続けたい」という強い気持ちがありました。
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北海道犬の血統登録などをおこなう北海道犬協会。
ちょうど来年のカレンダーを製作中でしたが…
2008年度には967頭の登録があった北海道犬ですが、昨年度は267頭とおよそ3分の1の数に。
HTBの映像ライブラリーに42年前の映像が残っていました。戌年の1982年。初詣の主役は「北海道犬」でした。
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今年生まれた子犬は無料で譲ることにした梅本さん。
梅本さん、思いをこめて子犬を託しました。
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