17日に北海道テレビ「イチオシ!!」に出演した元明石市長の泉房穂さん。
札幌市で見直しが提案されている「敬老パス問題」についてのVTRで反発する高齢者世帯と、負担に苦しむ現役世代の問題が紹介され、感想をお伺いしたところ、ズバッと回答が。
「遅い。これは平成のテーマ。政治家が覚悟を決めて見直すなら見直せばいいんですよ!」
泉さん「遅いね~まだこんな議論しているの?こんなの全国的に見直しほぼ終わっていると思いますよ。これは平成の時代のテーマで令和に入ってまだこんな議論をやっているのが正直びっくりなのと、高齢者層と若者層が対立しているような感じですやんか。市長が悪いんですよ。市長が「若者の負担ですよ」というから対立が起こるんであって、若者も高齢者も行政は両方支援するのが当然であって、そこの対立であって、そこを知恵をしぼって、行政のほうで『両方応援します』と知恵出しながら見直していかないと、あんな状況になったら見直しもしにくくなってしまうんじゃないですかね」
オクラホマ・河野さん「もともとあったものが減らされるんだったら文句も出るんだと思いますけど、どういうおさめ方がいいと思いますか」
泉さん「おさめ方も何も、覚悟だから、政治家が、市長が責任とって見直したらいいんですよ。目的をはっきりして、高齢者政策の見直しだから。閉めるのもあれば開くのもあるんですよ。明石市だったら認知症政策を一気にやって、たとえば認知症になったときに、ヘルパー10回無料派遣とか20回お弁当無料とか、ショートステイ1泊無料とか、セットなんですよ、政策を閉めるのと開くのとセットにしないと。高齢者政策を閉めることで高齢者政策の充実をはかったらいいのであって。若者と高齢者のお金のぶんどりあいにもっていくのは、私はよくないと思いますね」
室岡アナウンサー「みんなの意見を吸い上げるための説明会だったと思うんですが、泉さんは意見を吸い上げるのにどういう工夫をしていたのですか」
泉さん「明石市はシンプルです。『みんなでこれからは子どもを応援しましょう』と。その結果、子どもがいる家庭が安心してお金を使い始めて、『商店街もうかりますよ』と。そして『税収が増えて財源が出来たら、高齢者政策できるからお待ちください』と『高齢者のみなさん、少し待ってもうたら、次やりますから』と。そういう形で明石市はバス10路線は最後の数年間のうちに無料化しましたから。そして元気高齢者の活動助成という形で、高齢で頑張っている方への助成も増やしていっているので、基本的にはメッセージにはプラスのメッセージが必要で、閉める閉めるというんだったら、政治家が覚悟を持って閉めればいいんであって、市長が腹をくくって『来年からやめます』と言えば済む話ですよ。市長の覚悟次第だと私は思いますけど」
オクラホマ・河野さん「すいあげるのではなく確信があって、やめたらこうなるよと説得ができるということですよね」
泉さん「吸い上げるというのは日々町で暮らしていたらいろんな声は聞くわけですから。吸い上げるというのは当然の大前提と違います?それをふまえて決断するのが政治家ですから」
室岡アナウンサー「どちらかが我慢しなきゃいけないんだと思い込んでいました」
泉さん「行政は辛抱してちゃんとやりくりしていくのが仕事なんだから。市民に辛抱を強いるのは違うと思います」
依田アナウンサー「札幌市はその姿勢が足りませんか」
泉さん「議論が1周遅れの感じがしていて、全国多くの自治体で見直し終わっていたりしますから。決断しはったらいいと思いますよ」
……泉さんはこのように熱く意見を述べてくれました。
泉さんに「今後の活動は?」と聞いたところ…
最後に国政への挑戦などの噂もある泉さんに今後の活動について聞いたところ…
泉さん「まずはこの番組に月1回来ることちゃいますか(笑)」