「しっかりと胸に刻み生涯歩んでいきます」すすきの殺人 瑠奈被告の父・修被告に求刑
2025.02.20
札幌・すすきののホテルで男性が殺害され、親子3人が起訴された事件。
殺人ほう助などの罪に問われている父親の裁判員裁判で検察側は懲役10年を求刑しました。
殺人ほう助や死体損壊ほう助などの罪に問われている、札幌市厚別区の医師・田村修被告61歳。
2023年7月、事件はすすきののホテルで起きました。
殺人や死体遺棄などの罪に問われているのは娘の瑠奈被告です。
修被告は瑠奈被告が男性を殺害することを知りながら凶器を買い与えたり、持ち去ってきた頭部を瑠奈被告が損壊する様子をビデオ撮影したなどとされています。
修被告は瑠奈被告が男性を殺害することを知りながら凶器を買い与えたり、持ち去ってきた頭部を瑠奈被告が損壊する様子をビデオ撮影したなどとされています。
2月18日に行われた修被告の裁判。
女性検察官が被害者の妻の意見を読み上げ「裁判で明らかにされた殺害状況に言葉を失いました。警察が逮捕できていなかったらどうなっていたのでしょうか。被告人には出来るだけ重い刑を望みます」と検察官が被害者の妻の意見を読み上げました。
修被告が表情を変えることはありませんでした。
裁判で修被告は「事件が起きてから娘の犯行を知った」など瑠奈被告が男性を殺害することを知らなかったと主張。
ビデオ撮影についても「撮影したが、遺体に触れていない」などと無罪を主張していました。
論告で検察側は…
修被告は瑠奈被告に殺害の理由を聞いたり通報をするなどやれることを全てやらなかったのは計画段階から知っていたからだと指摘。
その上で…「犯行は残忍かつ計画的で、被告人の関与が無ければ瑠奈被告の考える計画は実現不可能だった」として
懲役10年を求刑しました。
一方、弁護側は…
男性弁護士「修さんは瑠奈さんの殺人を手伝う理由は無く、ナイフやのこぎりを買ったから死体損壊をすると考えるというのにも無理がある。警察に通報すべきだったというのは倫理的にそうだが、倫理的に違うことで犯罪になるというのは違う。」と、改めて修被告の無罪を主張しました。
そして、裁判の最後に修被告が証言台に立ちました。
修被告「すぐに警察に通報せず娘が遺体を損壊してしまったこと、親としてお詫び申し上げたい。裁判で伝えられたことについてはしっかりと胸に刻み生涯歩んでいきます」