札幌市手稲区 特別養護老人ホームの裏にクマ 防犯カメラに6回動き回る姿 周りの小中学校で警戒つづく
2025.10.17
連日、出没が相次ぐ札幌市内で、きょう(17日)もクマが。
千葉雄太記者「クマが目撃された場所の近くには小学校もあります。現場の近くには、規制線が張られ警戒が続いています」
17日午前7時半ごろ、手稲区手稲金山で特別養護老人ホームの職員が施設の裏にいるクマ1頭を目撃しました。
クマはその場に3時間ほど居座り、午前10時半ごろ、山の中に入っていったということです。
この施設の裏に札幌市が設置したカメラには、きょう(17日)午前0時半ごろから午前4時すぎにかけて、6回もクマが映っていたということです。
市によりますと、現場周辺にはクルミの木があり、この実を食べに来たとみられるということです。
札幌市の担当者「クルミの木に下りてきている様子が確認できているので、クルミの木や施設に下りてこないように、電気柵の設置を あす以降行いたい。まだなお出てくるなら、捕獲も選択肢に。」
千葉雄太記者「クマが目撃された現場の近くの小学校では保護者が車で迎えに来ています」
近くにある手稲西小学校では、児童を車で迎えに来るよう保護者に呼びかける対応がとられたほか、手稲西中学校ではすべての部活動が中止となりました。
児童「クマに襲われないように、迎えに来てくださいという感じで、親が来るまで教室に残っていた」
保護者「シカは普通に出るので(クマも)いるとは思っていたんですけれど」
市はこの付近でクマの出没が相次いでいることから、住民に対し夜間の外出に注意し、ごみ出しは当日の朝に行うよう呼びかけています。
札幌市によりますと、出没したクマの体長ですが、1メートルから1メートル50センチほど。少なくとも今年生まれた子グマではなさそうだということです。現場周辺にはクルミの実が落ちてきて、クマはそれを食べに来ているとみられるということです。山の中の木の実が不作の秋ですので、人里に木の実を求めて、クマは降りてきているのかもしれません。